HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

羨ましい職場と家族

同じ職場で働いている方との雑談の中で、7代続いた家を潰すわけにもいかず、地元に

帰ってきたという女性の話を聞き、「偉いね」と答えたのだが、

以前にブログでコメントを頂いた方の中に

「羨ましい職場と家族」をお持ちの方がいるようで、妬ましい(羨ましい)と思い、以下を書いた。

羨ましい方とは、

1)跡取りがいる家族

2)継ぐものが何もない家族

3)諦めの心境に達した家族

4)ノーテンキな家族

核家族化が進めば、2)~4)の家族が増えるのは確実なのだが、たぶん貧しい家族か

新興の一族だろうと想像するが間違いなのだろうか。

貧しい家族とは、働き手の仕事がなくなると生活が困窮しだすという人達だ。

本来、こういう人達は下層階級の人達なのだが、現在の収入の多さに目が眩み

自分を中流と誤認しているのだろう、きっと。

継ぐものが何もなく、子供たちにも継がせる物がなにもない、そういう意識もない新興の

家族ということになるのだが、そうは考えない所が現代的というか退廃的なのだろう。

お金はないが、売れないものだけがある旧家では、一番の財産は跡取や意識なのだ。

冒頭の女性がそうだ。

聞いた限りでは、分家は沢山あるが、財産、多分土地だろうが、少ししかないそうだ。

論理のすり替えかもしれないのだが、何もない家族(一族)というのは根無し草ではないのか。

西部劇で出てくる風に舞っている枯れ草なのではないかと思うが、枯れ草で何が悪いという気持ち

もあるから複雑なのだ。

派遣切りで難渋している方々や路上生活者も帰る場所(家族)がないのが一番の問題だ。

あれば、少なくとも住みかの問題はない。

もっと書けば、支えあう人がいない、そういう意識も希薄というのが、現代日本の問題だ。

旧家でなくても、家業のある人も同じで、潰しにくいだろう。

女性が長男の嫁になるのを嫌うのもよく分かる。

経済的に余裕がなくとも、親のみならず、兄弟の面倒を見る必要性に追い込まれる事を考えて

しまうのだ。

だが、そういう家族(家庭)での女性が弱い立場かと云えば、それは間違いで、とても強い。

そういう家族の中で育っていないと分からないので、無理はない方もいると思うが、

何のしがらみもない方は気楽というか、逆説的に寂しくはないのだろうか。

また、仕事の面でも

普通の職場では専門家(我々は品証部)に5W1Hをたてに公開の席で重箱の隅までつつかれる。

つつかれない職業(職種)の方々もいるらしく、これでは、進歩がない。

新聞等で攻撃されるのも辛いと思うが、専門家に技術を精査されるのも、気持ちの上で辛いが

進歩するのも事実だ。

因みに現在の私は、仕事で失敗しても責める人もいない職場、諦めの心境に達した家族に

囲まれて、適当な生活をしだしたのだが、最後はどうなるのだろうという興味はある。

最後とは、息子が死ぬ時、又、その後ということだ。

冒頭の女性、子供のころから家を継ぐのだと言われ続けてきたそうだ。

ご主人は神奈川の人で、大学時代に知り合い、結婚、地元に帰る時に付いてきたそうだ。

当然、養子、子供は女の子が2人、もう一人生むと男かもと水を向けるが嫌だという。

子供に「家を継ぐのだ」と言っているのか聞き漏らしたが、無意識に言っているのだろう。

それが家系とういか家訓というか、家柄というか、そういうものだから。