HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

何を苦しむ中部電力殿

原発停止要請で何を苦慮しているのだろう、中部電力殿は。

普通の感覚なら、80何%の確率で来ると言われている大地震が来たらどうしようと、苦悩するのが普通だが、

その苦悩より、止める方がより苦悩らしい。

下記の記事によると

中部電 異例の要請に苦悩 浜岡原発停止
産経新聞 5月7日(土)21時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110507-00000585-san-bus_all

”3基全てを停止した場合、今夏のピーク見込みに対しての余裕を示す「予備率」は17%から3%程度に急減。

電力業界で適正水準とされる8~10%を大幅に下回り、想定外の猛暑となれば管内に大停電を引き起こす可能性

もある。”のだそうだが、ここで言う想定外の猛暑とは何度なのだろうという疑問がある。

連日、40度を越えるれば、電力業界で適正水準とされる8~10%だって不足するのではないかと思うのだ。

其のために、何とか言う法律があり、大口需要者に節電を強制できるんじゃなかったか。

今回はそのハードルを下げたと見なせばよいだけだろう。

また、

”燃料費など年間2500億円のコスト増要因となり、今年度に見込む経常利益1050億円が一転、赤字に転落する

可能性もある。”

というが、本当だろうか。

為替は幾らで計算しているのだろう、まさか100円ではあるまいな。

義捐金ならぬ義捐原油産油国からもらえるそうではないか、その量は日本の1日分らしい。

これを優先的に回せばいいじゃないか、だって政府の要請だろうから。

確かロシアからも貰えたはず。

ここら辺の所をはっきりさせないのが、管政権の疎ましい所なのだが、逆提案してもいいじゃないか。

本心、一番の心配は、売り上げの減少で、大口株主への配当が減るという事だろうが、

当分はガマンしてもらうしかにのではないか、ガマンさせるべきだろう。

しかし、こうぐちゃぐちゃしている間に大地震でも来て、原発が事故でも起こしたら、どうするつもりなのだろう。

想定外で逃げるのかな、要請があった後でも。

多分、経営陣には地震は来ない、来ても原発は事故らない、事故っても想定外、国の承認した強度だとか

で逃げる自信、手立てがあるのだろう。

そういう点において、東電は潰すか分割するか国有化するか、赤字会社にするかしないと示しがつかないのだ。

中部電力殿に、あれだけの事故を起こした東電が生き残れるという感触があるから、

活断層の上にある原発が壊れて被害が出ても、つぶれないという意識があるのだろうと想像する。

これが、苦悩の力点なのだろう。