アメリカ軍が日本に駐留する理由は、極東の安全保障なのだ。
その極東が北朝鮮等ではなく、日本の安定にあるのが、以下のニュースから推測されるではないか。
「オバマ米大統領、「批判」司令官を更迭
6月24日2時57分配信 読売新聞
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は23日、アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル司令官を
更迭したと発表した。
後任はデビッド・ペトレイアス米中央軍司令官。
マクリスタル氏は今週発売の米誌「ローリング・ストーン」の記事の中で、「オバマ大統領にアフガンへの大規模
追加増派を進言したが、聞き入れられず、つらい思いをした」と大統領を批判する発言を展開し、大きな波紋を呼ん
でいた。
最終更新:6月24日2時57分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100624-00000099-yom-int」
上記ニュースから分かる事は、アメリカは軍人による大統領批判は許さないという国是があるのだろう。
それに比べると、首相を信じられないといった陸自の幹部が注意だけで済んでいる日本、こういう政治体制に
対してアメリカは大きな不安を持っているのではないかと思う。
こういう体質を改善しない限り、アメリカ軍の地上部隊が日本から撤退することはないと予想する。
ま、それだけアメリカが日本を警戒していると考えると、中国、韓国、北朝鮮、ロシア等が日本の軍事力に警戒心
旺盛なのも分かるし、日本人の一部が自衛隊の戦力不足を嘆く気持ちも分かるが、それは日本軍と比べすぎるのだ。
こういう世論がある事に対してますますアメリカ等が警戒心を高めているのだろう。
そういう観点から見ると、非核三原則、武器輸出の禁止、自衛隊違憲論等はアメリカ等の安心材料だったのでは
ないかと想像する。
アメリカが日本に対して、警戒心を持っているという事は当然に良いことだと思うが、シビリアンコントロールが
上手く機能しないと言う所での警戒心というのは願い下げ、それはわが身に降りかかってくる可能性があるからだ。
ミャンマー、最近のタイ、フィリッピン、昔の韓国のクーデターだ。
要らぬ心配をアメリカにさせない為にも、政府幹部を批判した自衛隊員は、更迭や解任を即座にしなければならない
のだが、その覚悟が政治家にないのが情けないし、それを認める世論も異常なのだろう。
こういう状況下ではアメリカ軍は何時までも日本に駐留するだろう。
案外、安保を破棄しても、何かと理由を付けて、日本駐留すると思ってしまう。
確かキューバーにも無理やり駐留していると思うが、そういう感じでだ。
そういう意味で極東の安全、それは正に日本の平定というか安定というか後戻り阻止というか、そういうものだろう。
なんとも情けないが、強かった日本軍の印象が拭えないのだろう。
しかし、この印象は損とも思えないのが不思議だ。