朝日新聞の”ギリシャ不安の渦”という記事の中に、財政危機の状態が簡単に書かれており、
それを更に簡単にすると、以下のようになる。
「09年の財政赤字は国内総生産(GDP)比12.7%で、EUの財政基準3%の4倍以上に。
その後、財政赤字はさらに13.6%まで膨らんだ。
ユーロ圏諸国とIMFに金融支援を要請した。」のだそうだ。
疑問はギリシャは破綻して、日本はなぜ破綻していないのだろうという事だ。
また、アイルランド、英国も何故に破綻しないのだろうという疑問も記事からは浮かび上がる。
多分、
1)財政危機の中味が違うのだろう
2)税額も違うのだろう
3)国民の持つ資産も違うのだろう
4)国際収支も違うのだろう
その他、色々違う点があるのだろうが、大きな違いはなんだろうか。
専門家の方が比較表を提示することを期待するが、多分出来ないだろうから、自分で考えると
Ⅰ.財政赤字のGDP比
1)アイルランド=14・3%
2)英国=11・5%
3)スペイン=11・2%
4)アメリカ=11.6%(自分で計算)
5)ポルトガル=9・4%
6)日本=9.3%(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2460より)
Ⅱ.政府債務のGDP比(教えてGOOより)
1)オーストラリア=純債務:-4% 総債務:10%
2)ニュージーランド=純債務:6% 総債務:25%
3)中国= 純債務:18% 総債務:23%
4)スイス= 純債務:23% 総債務:41%
5)イギリス= 純債務:40% 総債務:46%
6)フランス= 純債務:58% 総債務:63%
7)ドイツ =純債務:60% 総債務:61%
8)アメリカ= 純債務:60% 総債務:64%
9)日本= 純債務:77% 総債務:197%
10)ギリシャ= 純債務:85% 総債務:89%
11)イタリア= 純債務:101% 総債務:105%
Ⅲ.対外純資産残高÷GDP
(+は債権国、-は債務国、2008年見込み、S&Pより)
1)スイス= +60%
2)中国= +55%
3)日本 =+53%
4)ユーロ圏 =-6%
5)アメリカ =-27%
6)イギリス= -36%
7)オーストラリア= -56%
8)ニュージーランド= -89%
以上の事が分かったのだが、これをどう解釈するかで結論が変わってくる。
政府債務のGDP比がべらぼうに高くとも、外国からお金を借りていない日本というのも不思議だ。
財政赤字のGDP比も驚くほど高くないといのも驚きだ。
次に税金を考えねばならない。
特に消費税、日本の5%は低すぎて異常なのだそうだが、これを上げると、財政赤字は減るだろう。
政府債務はそれを返還に当てないと減らないので、197%という数値は続く。
対外純資産残高というのがよく分からないのだが、
個人の資金(?)が税金で取られてしまうので、対外純資産残高は減るのだろうか。
財政赤字という事だけで、日本国を評価してはいけないとは思うが、
結論は分からないというのが結論。
疲れてしまった。
対外純資産残高÷GDPが89%もあっても破綻といわれないのであれば、ギリシャもIMF等から
それぐらいの借金をして立て直せばよいではないかと思ってしまう。
これを日本に置き換えると、GDPを500兆として、
500兆*0.89=445兆を低金利で借り、国債の償却に使うと、債務は半分になってしまう。
個人住宅資金の借り換えと同じ発想だ。
すると、800兆ー445兆=355兆
政府債務は、355/500=71%に激減するが、こういう事をして意味があるのだろうか。
多分、評価する基準が人まちまちなのだろう。
国を立て直すには、高付加価値の物を高価格で外国に売り、貿易収支を黒字にするのが正道なのだろう。
そういう意味ではCO2削減25%はよいと思う。
その一貫として、電気自動車、ハイブリッド、太陽電池はよい施策だろう。
ギリシャとはこの点が大いに違っていたのだろうと推測する。
農業国と工業国の違いかな。
ギリシャ財政危機と日本の違いは、4時間ほど考えたが、その結論は分からないという事だが、
借金は国債という物に集中させるのはよい事だと思う、把握しやすいからだ。
この文章を読んだ方の期待を裏切って申し訳ないが、4時間いや5時間の成果なので、ブログに載せた。
自民党、よくやっていたという事も言えるのかも知れない。