HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

衛生管理セミナーに参加

定期健康診断の後、下剤を飲んだ状態で、セミナーに参加。

気分が落ち着かない、注意力がお尻の方に向くのは仕方ないと思うのだが、どうだろう。

驚いたのは、館長が参加、これでは聞きたい事も聞けない。

セミナーの内容は、「レジオネラ菌感染症と衛生管理とは」ということだ。

お話は初心者レベルというのか、総論とか、概論というべきもので実務には役立たない。

これに4時間も拘束、帰るに帰れない状態で、疲れてしまった。

講師は、微生物の専門家らしいが、顕微鏡での研究が専門なのか、

講演主催者の意向なのか、我々のレベルが低いと判断したのか、お話の内容に

目新しい役立つ具体性的提言が全くなく、私には周知のことだけだった。

これで4時間も拘束されたのだから疲れる、人数が13人ほどだから眠るに眠れない。

それでも、質問はした。

一つ目は、

レジオネラ菌が発生した施設には、どういう問題、手抜きがあったのかということだ。

講師が、レジオネラ問題を出さない為になすべき行為として、4項目の内容を提示したの

で、上記の質問をしたのだが、回答の趣旨は薬湯が原因だというトンチンカンな返答だ。

我が施設でも4年前に保健所の検査で薬湯でレジオネラ菌が検出された経緯があるのだ。

それで最近は、

1)日毎の薬湯浴槽とヘアキャッチャー清掃

2)日毎の高濃度塩素剤消毒(50PPMで1時間の循環)

3)薬仁そのものの煮沸

4)2回/日の殺菌剤投入

5)イオン殺菌装置の運転

6)1回/月の過酸化水素消毒

を実施しており、毎年の保健所の事前通告のない検査でもレジオネラ菌は検出されていないのだ。

薬湯でレジオネラ菌が検出された時代はどういう処理をしていたか不明なのだが

推定では、下記だろう。

1)日毎の薬湯浴槽清掃

2)7日毎の高濃度塩素剤消毒

3)1回/日の殺菌剤投入

4)イオン殺菌装置の運転

以前と今回で何が効果的なのか、同じ程度でレジオネラ菌が検出されるリスクがあるのか

突っ込みたかったが止めた。館長がいるのでやぶ蛇だし、無理と判断したのだ。

二つ目は、

毛じらみについてだ。

殺虫剤で消毒をしろというのが回答だ。その通りだろう。

館長は苦笑いしていた。

三つ目は、

次亜塩素酸ナトリウム溶液を消毒剤として使う、反作用についてだ。

その反作用とは、クシャミ、涙、目の痛み、鼻水がでる客がいるので、それに対する遠まわし

な質問だ。

回答は100PPMぐらいにならないと、そういう現象はでないという回答だ。

ただ、下記のような話もあるのだが、塩素、塩素ガス、水に溶けた塩素溶剤、蒸気に含まれ

浴室中に浮揚している塩素の区別が私につかないので、追加質問は止めた。

0.2-3.5ppm 臭いを感ずるが、耐性が生じる

1-3ppm 軽度の粘膜刺激性あり、1 時間以内に耐性が生じる

5-15ppm 上気道に中程度の刺激性あり

30ppm 直後より胸痛、嘔吐、呼吸困難、咳

40-60ppm 肺炎、肺水腫

430ppm 30 分以上で致死的

1000ppm 数分以内で致死的

四つ目も質問したが、忘れた。

感染症で高病原性インフルエンザでかなり時間を割いていたので、質問というより

何が問題だと議論を吹っかけたかったが止めた。

それは、出席者の一人が、個人的にタミフルを準備していた方が良いのかと質問した

時に、自分ひとり生き残ってどうします?という回答を講師がした時だ。

議論を吹っかけるポイントは、講師が高病原性インフルエンザでの死者数を60万人と

推定していたから、

「現在の年間死亡者数は全国で100万人、これが160万人になって、自分ひとり

生き残ってどうします?とはどういうことだ、大部分が生き残るでしょう」

という問いかけだ。

60万人が私の見間違いで、600万人としても、個人的に十分な準備をしておれば

一族は生き残れる。

逆に60万人ぐらいなら何の準備もなく運にまかせても生き残れるが、600万人とも

なると準備をした方がよいのかも知れない。

以前、ブログで書いたが、孫がノロウィルスに掛かったが、孫に触った4人のうち3人が

発病したが、私だけ1日面倒を見ても発病しなかった。それは、孫に手袋で触った後でも

1000PPMの塩素で手を消毒をした上に、孫が触った物もその消毒溶剤で拭き回ったためだ。

当然、手袋は毎回、廃棄。

それは、孫がノロウイルスに感染したという情報があったのと、消毒剤の作り方の知識が

あったのと、極薄手袋の保有と衣服、食器が変色することを恐れなかった為だろう。

この例から類推すると、高病原性インフルエンザで死なない為には

1)早期の情報入手

2)マスク、それも高性能のもの

3)効くか効かないか分からないがタミフルの入手

4)外出を極力避けられる状況を造る

ことだろう。

講師が微生物の専門家ということで、ウイルスの専門家でない上に、160万人ぐらいなんだ

と発言すると、冷たい人だと思われるのが面倒で質問を止めたのだ。

私も十分に柔らかくなったものだ。