HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

高濃度アルコール燃料の再販売

アルコールに含まれる成分がアルミニウム等を腐食させ、自動車火災を引き起こさせるとの理由で

販売が禁止されている高濃度アルコール燃料の再販売を許可するのも原油高騰への対策の一つ

だろう。要は、競争製品がないのがガソリン高騰の主たる原因と見做すからだ。

再販売する上での問題としては

(1)高濃度アルコール燃料からアルミを腐食させる成分の限りない除去

(2)高濃度アルコール燃料に触れる部品の材質変更

(3)オクタン価の低下によるノッキング対策

(4)環境対策

(1)について考えると、含まれている成分は、

http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g11030ej.pdf#search='高濃度アルコール燃料';

によると

エタノール
イソプロピルアルコール
③イソブタノール
④nーイソブタノール
⑤メチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)

らしいので、物質が特定されているので、腐食させる成分とその濃度の特定は出来るだろう。

(2)については、これらを製造しているプラントと同じ材質を使えば問題はないのだろうが、

自動車で使えるかが問題だろう。そこで、燃料タンクから気化器までの配管、気化器そのもの、

気化器からエンジンの燃焼室までの配管ぐらいではないのかと50年前の中学時代に習った

構造を思い出すしながらだが、これらの材質を検討すれば済むことだろう。

腐食させなければよいだけなのだろうから、アルミニウムの素材をステンレスに変えるだけで

済むような感じもするのだが、難しいのであれば、

燃料タンクはプラスチックでコーキング、給油口も同じで、蓋はプラスチックで製作。

気化器もプラスチックでコーキング、ネジ部のパッキンはゴムでなくこれもプラスチックで製作。

気化器とエンジンを繋ぐ配管は高温になるから、新素材を考えざるを得ないと思うのだが、

この部分はステンレスで作ればよい。

このステンレス、職場の塩素剤だらけの配管で使用して、腐食することなく10年経過しているので

大丈夫だと思ったというだけで、科学的な根拠はない。

このように考えると、古い自動車も部品を交換するだけで済むようにも思いますが、自動車メーカー、

多種多様の自動車の部品を作る手間は大変なことになりますが、図面があるのだろうから思うほど

大した事ではないかもしれません。見方をかえれば、在庫の部品の材質を変えるだけでしょう。

今ある自動車については、

燃料タンクとその配管がアルミで、且つ、安物で出来ていたら、古い自動車の高濃度アルコール燃料

使用は諦めるしかない。タンク交換は無理だろうし、コーキングも難しいと推測する。

案外、安物の車は鉄材で出来ていて、大丈夫なのかもしれない。

高濃度アルコール燃料を使用していた時、トラブルを起こした車種とそうでなかった車種があるようなの

で、トラブルが出なかった車種の材料を使えば、問題は即解するのだろう。

一般の自動車ユーザーとしては、燃料代が下がればよので、購入価格が125円/Lぐらいなら暫定税率

を50円ぐらい徴収して問題ないわけで、そのうちの25円を道路財源に、25円を医療費に

回せ、全てが旨くいくのではないか。

産油国や石油業界は迷惑だろうが、もうここに至っては、一歩、二歩進む時だろう。

(3)はノッキング防止装置が殆どの車種についているのではないか。

私のパジェロもハイオク仕様なのだが、レギュラーでそれなりに走っている。レギュラー仕様の車には

それが着いているのかどうかは確認していない。

(4)については、1~2年、忘れてはどうでしょう。

交通事情の悪化から生活が苦しくなる瀬戸際で環境でもないでしょう。

そうは言いつつも、工業製品であるアルコール燃料は、環境に優しい合成ができる可能性がある

と予測します。