産経新聞5/31(土)版に竹内薫の「科学・時事放談」に冷えていくのに温暖化?という記事が
登載されていたので、記事を切り抜き、持ち帰り、再読しながらブログを書いている。
一言で言うと、意見があっているからだろう「良く書けた記事」だと思う。
冒頭は、東大教授の松井孝典氏の「地球=水の惑星」という仮説から入り、地球と海の生成の
仮説を説明し、それが定説となっていると導いている。
この説から地球は冷え続けてき、コア、マグマ、地殻、海、大気に分化してきたと続けている。
ここからが本題で、冷え続けてきたならば、「昨今の地球温暖化の話はどうなのだ?」と
続け、おおきなスケールで冷え続けるなら、この長期的な傾向から、地球が寒冷化することは
ないのか?と問いかけている。
人為的要因で二酸化炭素が増え、温暖化している可能性は高いと二酸化炭素犯人説も認めて
いるようにも受け取れるが、気象学の専門家が満場一致で「人為的な二酸化炭素」を犯人と
名指ししたからと言っても、別の犯人がいないことにはならないとも指適している。
その理由は「ミステリーのどんでん返しのように」というの科学的根拠がないもので、問題の複雑
さと放談という事を示しているのだろう。
気が引けたのか、理由の一つとして、宇宙線が原因で雲の量が変わり、雲の量が減り、地球が
温暖化しているという可能性も捨てきれないと述べている。
日本地球惑星科学連合という会が、「政治とビジネスに突き動かされている、現在の地球温暖化説が
本当に正しいのか幅広い専門分野の科学者の意見を聞こう」というので討論会を開いたそうである。
最後は、地球は今後、温暖化するのか、寒冷化するのか。議論は続く。と結んでいる。
凄く、中庸を得た内容だ。
以下は私の意見。
温暖化派が指適するように、最近の気温上昇は地球の長期的冷温化では説明しづらい傾向を
示しているのは事実なのだが、1万年前まで振り返れば、寒冷化が起こり、温暖化で
気温が元に帰るようなパターンを繰り返している。案外現在はその変化点に位置するのかも知れない。
すると、以降の経過を自然は辿るのだろう。
約13000年前~約10000年前:::晩氷期の気候は、短期間に寒・暖がおこった。
温暖化が進行し、氷河が溶けて海水面が上昇し、海が陸地に進入してきた。
約10000年前~6000年前:::はじめの頃は、現在よりも気温2度ほど低く、海水面も30メートルほど低かった。
6000年前~5000年前:::気候温暖で海面・気温上昇(縄文海進、海水面4~5メートル高くなる)
5000年前~4000年前:::海岸線ほぼ現在に近くなる
4000年前~3000年前:::記載なし
約3000年~2300年前:::気温2度前後低下
以上のデータ出典はウィキペディアだ。