HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

情報の独り歩きは怖いものだ

下記の記事もどこまでが正しいのか見当がつかない。

表題が、<四川大地震自衛隊機派遣見送り 「成果」焦った?日本
配信が、5月30日23時37分 毎日新聞

記事の内容は、

四川大地震の被災地への自衛隊機派遣を見送った背景には、中国側の「要請」をめぐる
ボタンの掛け違いが、「自衛隊派遣」の独り歩きを招いた側面もありそうだ。

「昨日、北京の日本大使館に中国政府から要請がありました」
28日午後の町村信孝官房長官の会見で、
「輸送手段について自衛隊によるものを含めて要請があった」と説明した。

「要請したのは中国軍の少佐」と明かす。少佐は防衛省だと3佐に相当し、
陸海空幕僚監部の課長にも満たないレベルが要請してきたことになる。

「少佐と聞いた時、この話は大丈夫なのかと感じた」と政府関係者。
首相周辺も「中国政府が意思決定したものでも、権威あるものでもなかった。
その意味では最初から自衛隊派遣の要請はなかったとも言える」と語る。

単なる打診だった可能性があるのだが、中国軍の一つのアイデアは日本政府に伝わる
過程で要請に姿を変えていったようだ。

「米軍も受け入れているわけで、過去の経緯からあまり自衛隊を特別扱いしすぎる必要はない」
(外務省幹部)との楽観論が広がり、前のめりになっていった。

政府関係者は「中国から求められた」と口をそろえたが、12日の地震発生の直後、政府は
(1)資金援助
(2)物資援助
(3)緊急援助隊の派遣
(4)医療チームの派遣
の4提案とともに
(5)「自衛隊の派遣を要請してはどうか」
と提案した。

自衛隊派遣案がもともと人道支援ではなく、政治的意味合いから出発していたわけで、
政府関係者からは「最終的に見送られたのは必然」との声も聞かれる。【古本陽荘】

最終更新:5月31日0時40分

御粗末というのか、チャンス到来と受け取ったのか、外交チャンネルがないのか、情報管理

分析能力不足か、はたまた、歴史認識がないのか、気楽な人達の集まりなのか判断に

苦しむのだが、一言で言えば情けない。

チェーンメイル、不幸の手紙相当の扱いで、よく考えずに処理をしたという一言なのだろう。

想像するに、日本大使館に少佐殿より話しがあった時、その背景をよく確かめずに、

そのまま本省に連絡し、その内容を見た人が、これまた詳細を確認せずに、そのまま上にあげ、

それが一人歩きし始め、政治家も中国の上層部との直接的連絡ルートがないので、

確認もせず、マスコミ発表してしまい。

マスコミも中国に確認せず、舞い上がってしまったというのが顛末なのだろう。

これを情報の独り歩きという。

よくある事なのだが、これを止めたのが、中国のブログらしいのが、凄いというのか恐ろしい。

そこで、私ならどうしたかを紹介すると、2つあり

一つ目は、中国首脳に連絡し、その真意を即座に確かめた。

二つ目は、少々乱暴だが、輸送機を一晩で国連のマークに塗り替え、翌日、直ちに飛ばした。

以上はそう判断した者が全責任を被ることになるのだが、失敗した時はきっぱりと辞める。

これが出来ない方々が政府の上層部にいるからおかしくなるのだ。