「クシャミ発生の実験的処置」で書いた酸性洗浄剤は(新)コンラッドという製品だ。
メーカーのWEBを見ると強酸性とあるがPHを書いてないのだが、PH2ぐらいか?。
これを浴槽の白みを取る為に2Lを毎水曜日に男子清掃員は使うそうだ。女子は500mL以下らしい。
疑り出せば切りがないのだが、男が清掃した浴室に発生しているようにも思う。
そういう事で、今週は水曜日に清掃が終わった後で、次亜塩素酸ナトリウム溶液を多量に投入し
中和を図ったのだが、男が清掃した浴槽は確かに次亜塩素酸計測器の濃度が上がらないのだ。
計算上は30PPMぐらいになるはずが、1PPM強ぐらいにしかならない。
次亜塩素酸計測器はPHを図る計器ではないのだが、論理的におかしい。
仕方がないので、逆洗をかけ、浴水を1/3程入れ替え、同じことをやると、濃度が上がったのだ。
こうなると浴槽水がおかしかったと推測するしかないだろう。
翌日の木曜日は早番、6時半頃に出勤し、中和剤を用意し、全浴槽に多量の次亜塩素酸ナトリウムを
投入し、経過を見守ると、高濃度に上昇した後で、30分程で0.2PPMぐらいまで下がった。
高濃度塩素酸消毒を毎日実施していた時の塩素計の動きと同じだ。
後は換気扇、確認するとメインの3台が回っていない。何故だ、誰が停止させたのだ。
原因調査をしても誰も認めないので、スイッチを投入。
結果として、木曜日、金曜日とクシャミする客が出なかった。
偶々、そうなったのか、処置の結果なのかが、判断できないのだが、よかったの一言に尽きる。
28日(水)も休館日で同じ清掃をするのだが、私は公休、29日は遅番なので、上記の処理を
出来ないので、結果がでると思う。クシャミ客が出れば、酸性洗浄剤が犯人で、その酸性洗浄剤を
旨く流し去らない我々のミスとなるのだが。
クシャミ発生の長い歴史を考えれば、原因はこればかりではないのだろう。
1)最初は新しい塩素投入装置を稼動させた直後の5月から発生
2)ただ、この時はサブ換気扇2台が故障中
3)また、発生したのが、この換気扇で排気している浴室に限定していた
4)犯人は薬仁だという事で、種類を変えると、治まり、また元に戻すと発生
5)故障していた換気扇を修理、補助換気扇を追加するが、時たま発生
6)新しい塩素投入装置がおかしいとの声があがり、電気分解機能を停止し、運転
7)出たり、出なかったりするので、水での希釈を止め、12%そのまま使うようにする
8)これでもたまにでるので、不思議だったが、メイン換気扇が止まっていることに気付き
スイッチの状態を毎日確認。すると発生がピタリと止まった。
9)それでも、偶に発生するので塩素タンクにシリカが溜まるので、これが犯人と推測し、
取り除くと発生が止まった。
塩素タンクの中に攪拌羽根があり、それが鉄材。基本的設計ミスだろう。
10)思い切って、使っていなかったタンクに交換。ぴたりと止まった。
当然、次亜塩素酸の使用量も半分に激減、当然だろう、鉄材と反応し、水にならないのだから。
これが、今年の2月頃だ。
10)までの処理で、クシャミなど全く問題にならなかった平成18年2月以前の状態に戻った
安心していたのだが、5月初めに再び、発生だ。
不思議なのは、花粉症の頃、気候が変わるころに発生、さらに特定の清掃員の時に多発だ。
つい最近、新しい支配人がクシャミ各がでた時には、清掃員に報告書を書かすように仕向けると
特定の清掃員からはそういう話は出なくなり、いままでそういう騒ぎを起こしていない人達より
話しが持ち上がりだしたのと、発生時刻がばらばらになったのだ。
しかし、その人数も入浴客の1/20ぐらいで、クシャミではなく鼻をかんでいる客が多いという
ことだ。
そういう客は、浴室に1時間近く入っている人だという報告もあるのだが、真偽ははっきりしない。
図のようにPHが低いと次亜塩素酸が塩素(CL2)として存在することになるのだが、これで
鼻が出たり、クシャミがでる程、塩素ガスが出て、溜まるものだろうか
プールの教官にPHを計測してもらう事を頼んだ事はあるのだが、余り正確でないと伝えられ
そのままになっているのだが、正確でなくともお願いするのが、一番かもしれない。