老後の生活シュミレーションでの想定外状況が頻発だ。
郷里にいる自営業の弟、独身で一人親方、車検代がないので貸してほしいと早朝に電話あり。
二つ返事で、「いいよ、幾らいるの」
「10万程貸して」
「10万では足らないだろう、幾らあればいいんだ」
「20万あれば助かる」
「20万、今日中に振り込むから」
考えれば、20万は給料より多いのだが、気楽に了解してしまった。
電話に出た瞬間、肺がんの妹が死んだという連絡だと、思ったのだ。
話が全く違っていたので、ついつい調子のいい話になってしまったのだろう。
早朝の電話、寝ていた女房が飛び起きてきた。
女房もそういう連絡だと思ったらしいので、借金の話だと言うが、なんの苦言も言わずだ。
地方の景気回復ないんだろうな。
前から老後の準備をと言い続けていたのだが、本人にその気がなく、どうしようも無かったのだ。
自営業なので何時までも働ける、仕事もあると誤認していたのだろうが、今更、どうしようもない。
設備管理や警備業にでもついてくれるといいのだが、一人親方といえども、社長、意識がそう
させないのだろう。困ったものだ。
帳尻は、蝦夷鹿猟で野宿でもしてうかすしかないが、凍えるだろうな。
財布はすでに、凍えるまでとは行かないが、冷え掛けている。
暖める手立ては、転職だが、「もう無理よ」と今しがた、言われてしまった。