初めてグランドパッキンの交換をやらざるを得なくなった。
口は災いの元だ。
休館日作業がひと段落して、三人で休憩している時、Cさんが「他にやる作業はないか」というよう
なことを発言したので、水風呂のモータシール部からの水漏れが激しいと言ってしまったのだ。
「交換したことないよね、設備は自分でやるんだよ、やってみたら」と二人が言い出した。
日ごろ、簡単だ簡単だと言われ続けてきたのと、時間が有りすぎるので、チャレンジしたのだ。
グランドパッキンの押さえ金具のねじが、錆びていて、はずれないのだ。
しょっぱなから大汗をかいてしまう。
ネジは外れたが、次は金具が固着していて外れない、ここまで、一時間近く掛かってしまう。
しかし、もくもくと作業していたが、流石、Cさんが不安になったのだろう。見に来て、強引に
釘抜き工具で押さえ金具を外してしまう。
古いパッキンをドライバーを使ってほぜくりだせと行って、去ってしまう。
どうも専用工具があるらしいのだが、無いので、小さなドライバーでほぜくり出そうとするが、
とれない。全然簡単ではない、騙された?。
これも、汗だくで30分ぐらいやっていたが、取れない。
Cさんが再び不安になったのだろう。見に来て、ドライバーと木槌で取り出すのだと言い出し、
自分で作業をやりだす。しかし、なかなか取れないのだ。
彼も汗だくで30分近く作業、途中で指先を怪我してしまうほど、大変な作業だったのだ。
さすがにやがてはずれ、新しいグランドパッキンを渡され、長さを間違わないように切り、
シール部にドライバーで押し込めという。
この押し込みは比較的簡単に行くが、押さえ金具のネジが中々入らないのだ。
モータ設置場所が暗くて、狭くて、よく見えないのだ。更に、老眼鏡も耳からまたよく外れる。
メスネジが中々入らないのは当然で、左方向に回していたのだ。
右方向に回すと、すんなり入る。ああ情けない。
次ぎは、どのぐらい締め付ければよいのかが分らないのだ。
左右対称になるように締め付け、作業完了。
恐る恐る、水風呂のモータを駆動すると、水漏れがポタ、ポタ、ポタという感じに収まる。
またまた、Cさんが来て、チェック。このチェックは有りがたかった。
せっかく、洗ったばかりの作業着がどろどろに汚れてしまうという成果で、初作業完了だ。
疲れ果て、後は何もする気が起こらず、何を云われても生返事で、定時まで逃げ切る。
本日、最後の仕事は、帰宅し、遊びに来た娘と夕食を食べてる時に電話があり、
火災報知器がなったという連絡の後始末だった。