HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

保健所の立ち入り検査

20日、突然、保健所の職員が二人来た。

支配人が私を探し回るが、見つからず、そりゃそうだ、浴室でシャワーを修理していたのだ。

フロントで探されていると聞き、支配人室に行くが居らず、施設長室に行くと、皆が集まっていた。

書類チェックを実施していたのだ。

支配人がボイラー室で待機をしているようにとの指示で、ボイラー室に帰る。

イライラしながら待っていると電話があり、薬湯にどのぐらい塩素を入れているかとの問い合わせ

「薬湯1に500ml、2に500ml、合計1000mlを毎晩、投入してます」と回答。

「どのぐらいのPPM?」ときた、

「計算してないので、分かりませんが30ppmぐらいでは」といい加減な回答をする。

これで、終わったと、ほっとしていると、また電話、ボイラー室を見に来るという。

単なる見学と思い、気楽にまってたが、違う、質問だらけ。

しょっぱなは、シャワー水の温度管理、何度に管理してるのかという。

55~60度ですと答えるが、温度計が48度ぐらいを示している。実はこの温度計は故障中で、

制御入力用のデジタル温度計で管理してると、答えるが、故障中の温度計、何時直すのか

と詰問してくる。

こちらも、負けずに、「部品が入荷したら」の一点張り、だって、必要ない温度計。

次は塩素濃度計を見たいというので、案内するが、濃度が高いのだ、1.0以上あるのだ。

ここで、またひと悶着、高すぎるという。

濃度はどのぐらいで管理してるのかと聞かれ、0.2~0.3と答えたので、気持ちは分かる、

浴槽で測った濃度も0.8あったのだそうだ。

実は今日、朝から濃度が高かったのだ。

次は塩素を注入している注入点を見せろというので、ポンプ室へ案内し、天井を示すと、

一生懸命に見ていた。

炉過器の前か後かと聞くので、正直に後だと答えると、条例では、前に入れろとなっているという。

厚生労働省のホームページではどちらでもいいような表現になっているというが、条例では前だと

主張する。施設長も、そういう指導を受けたことがないと言い切る。偉い。

施設長が前に注入口をつけられないのかと、聞くので、費用さえ掛ければ可能だと答えるが、

スペースの面で難しいと思う。どうするのだろう。

また、オーバーフロー水の処理について、図を描いて説明を求められる。

ポイントは循環水の入り口と補給水の入り口が別かということ。

そう聞かれると、はっきりしないが、別と答えると、それでないと問題があるという。

後で図面を確認すると別配管で別入り口だった。良かった間違いでなくて。

後、もめたのは、浴槽の濃度が何故高くなるのかということ。

これは、説明したが、最後まで理解してはもらえなかったようだ。

理由は注入点と計測点の距離、ポンプストローク長、塩素希釈濃度の絡みがあり、説明が

難しいというか、制御の知識がないと、理解困難だろう。

更には、制御装置の制御方式の問題もあり、余り喋ると機種、メーカー選定不良となってしまう。

交代に以上の引継ぎをして、早々に退所。

疲れた一日だっつたが、久しぶりに技術者らしい動きをした一日だった。