義母より妻に雨戸の戸車が外れて、雨戸が落っこちたので修理して欲しいという電話があった。
流石に、この依頼には顔色を失った。
築40年を超える木造の雨戸、腐食も進んでいるだろから、戸車のネジが外れたのは容易に想像
でしたが、その腐食した木部をどう交換するのか、いやもう、まいった。
兎も角、直るかどうかは分からないが、見るだけはみようということで、道具箱を初めて持って行った。
実家で義母より外れた戸車を渡されたのだが、綺麗な状態だったが、戸車を止めていた釘も渡され
て、え~~~~え、ネジでないのに驚いた。
当該の雨戸を外して下部をみると、木部の腐食も思った程ではなく、深い部分では木部も固い
ので、現状より多少長い釘をナナメに打つことにしたが、釘を持ってきてないのだ。
ということで、釘を捜して貰った所、従来より10mmぐらい長い釘があったので、それで戸車を
打ち付けた。一見、落着と思いきや、他の雨戸も見てということで、8枚ほど確認し、釘を増打ち。
外した雨戸を元の桟に戻すが、一枚だけ、外れるのだ。
戸車が外れた雨戸だ。
戸袋から出して、その雨戸が所定の位置に移動する間に外れるのだが、所定の位置だと外れな
いのだ。上部の溝の深さが違うのだ。
何故違うのか、原因は不明だが、下部の溝が雨戸との摩擦で削がれて深くなり、上部の溝の
立ち上がり長さより短くなったのだろう。
そういうことで、応急処置として、
戸車が外れた雨戸の上部の枠に少し当て木をした。
5mm位の厚さだ。
これで外れなくなったし、戸車はよく打ち付けたので、振れなくなったのだろう、8枚の雨戸の動き
がスム―ズになった。
当て木に使った木が凄く柔らかいのと、細いので後日交換は必要だろう。
昼食を御馳走になりながら雑談。
あと10年持たすには雨戸の全面的修理が必要だが、どうしますかと聞くと、10年は生きていない
ので不要と言う。凄く元気そうなので、100歳までは大丈夫でしょうと答えると、
嬉しそうな顔。思うに、私の方が先に逝く。
久しぶりに会ったが、91歳とは思えないほど、元気だった。