HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

何故、謝るのか海江田大臣

海江田大臣が消防に突撃命令とでも云うべき発言をして責められているが、責める方がおかしいだろう。

もたもたしていた方が責められるのが普通だと思う、有事で被害甚大で、そういう職種の人が。

記事は、

圧力的発言めぐり陳謝=事実関係「差し控える」―海江田経産相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000040-jij-pol

「速やかにやらなければ処分する」、この言葉のどこに瑕疵があるのだろう。

出来なければ、出来ないで処分を甘んじて受ければよい。

こう発言した裏には、消防が自らの安全を優先し、もたもたしているという印象を大臣がもったのだろうし、

私も何時、放水が始まるのかと思っていたので、当然のことのように思う。

原発の事故対応、それも放射線が漏れているような現場に派遣する隊員を命令で出動させた事の方が

問題が大きい、志願した人だけにすべきだったのだ。

隊員の命も大事だが、今回の原発事故を何とか押さえ込むほうが、より重要だと思う立場からの意見だ。

自衛隊のヘリもそうだが、線量が高いという理由でなかなか水を散布しなかった。

その為には、そういう職業に就いている人は命がけ、彼らはそうだろうが、上がへっぴり腰なようだ。

皆とは云いすぎかも知れないが、平時の人なのだろう、上は。

現場は覚悟しているが、上の人は責任を取らされるのを避けているのか、人事と考えているのだろうか。

指揮官の資質に掛けるのだ、欠けなかったのが、首相と大臣、なんとも皮肉だ。

もう昔の事だが、部下に中性子が飛び交う現場に必要があれば、飛び込ます、奥さんにその旨、話しておけと

日ごろ話していた。当然、そういう事がないように、きちっと設計し、製造し、検査し、試験しろと日ごろ指示して

いたが、、、。

チェルノブイリ原発調査団に部下を出せといわれて、拒否。

理由は危険すぎる。

指揮官とはそういうもので、人を出してから、ぐちゃぐちゃ云うな

ぐちゃぐちゃ云うなら最初から断われ、ということだ。

30年以上前、私が20代後半の時、所長からECCSが動作したので、サプレションチェンバーからの水漏れが

無いか確認に行くので、ついてくるようにと指示され、ひょこひょことついていった事がある。

その時、同行した放射線管理の専門家から、私が行くというので、已む終えずついてきたが、危険性を承知で

来たのかと聞かれ、危険なのかと問い返した事がある。

線量計の針が動けばアウトですよといわれ、そうそうに逃げ出したことを思い出した。

無知、命がけと義理(役目)、今回の事故対応はそういう事が全くないのだろうか。