HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

消費税アップで国の借金をどう清算するのだろう

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福祉目的税という消費税でどうやって国の借金を我々債権者に支払おうとしているのだろう。

消費税1%が税収2兆円(?)に相当すると考えると、

社会障費関係の予算は27兆円あるのらしいから、27/2=13.5%だけ消費税を上げると

社会障費関係の予算を全て賄えることになり、これに現在の消費税5%を足すと、19%ぐらいになる。

現在の税収不足=44兆円だから、44ー27=17兆円が、毎年の国債発行高になるという事だろうか。

44兆円が、17兆円、結構なようだが、結局は赤字国債の発行が続くし、

現在の国の借金=800兆円が減るわけではないだろう。

この借金、800兆円を国民に払い戻すには、返還期間を50年ぐらいに考えると、

800/50=16兆円を毎年、支払う必要があるが、これを消費税で捻出するとすると、その税率は

現在の消費税+福祉目的税としての消費税+借金返却としての消費税=5+13.5+16/2=26.5

26.5%の消費税率になってしまう。

さらには、毎年、17兆円の国債を発行しているのだから、50年後には、850兆円の借金が新たに積みあ

がっている。これを支払うためには、永遠に消費税26.5%状態を続けるということだろう。

しかし、我々から見ると、自分で支払った税金で、国から借金を返却してもらう事で、なんの益があるのだろう。

違うのは、国の借金は、機関投資家という人のものが殆どで、彼等からの借金を末端の国民から税金と

いう名目で吸い上げて、彼等に返すということだ。

末端の国民も機関投資家から利益は得ているだろうが、それは彼等の取り分を引いた後の利益で限りなく

少ないだろう。

例えば、国債の利率=A%だとすると、我々が受ける利益はB%、その差A-Bが機関投資家の利益。

結局は機関投資家に税金を投入しているという事なのだろう。

国と家庭は違うが、家庭では、月給<収出の状態が起ると、一般的には、支出を絞る。

それが手っ取り早いからだ、そういう行動をしつつ、副収入を考える。

民主党の動きは、支出を絞るような態度を事業仕分けでとっているが、実効性が全くと云っていいほどない

し、絞る覚悟もないようだ。

国にとっては、支出を絞るよりは収入(税金)を上げるほうが簡単なので、そういう方向に進んでいるのだ。

ここが家庭や企業と違う点、国は100%のシェアを持っているから強いのだ。

100%のシェアを持っていると、商品価格は上げ放題だろう。

しかし、やがてそういう企業でも衰退する、多分、国も同じで、税金の高い国は衰退していくだろう。

そういう意味で消費税率が20~30%もある国が普通などと考えない方がよいのだ。

結論は、消費税率を上げないで、歳出を絞り、財政再建の道を探るべきで、そうする事の出来る人が

首相になるべきで、そうでなければ、国は右肩下がりになる。

そうは言っても、削る歳出を間違ってはならない。

削る歳出は公務員の給与、特殊法人公益法人への支出、無駄な公共工事辺野古に基地を造ると

いうような無駄事業など)、無駄な科学技術振興(スパコンのハードで世界1を目指すなど)。