HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

介護、警備、施設管理

朝まで生テレビをビデオで見ていたら、介護、警備、施設管理は給料は安いが仕事は

沢山あると出演者が話していた。

付加えるとすれば、清掃もそうだろう。

給料が安い原因の一要因としては

介護は、使命感というかボランティアというかそういう他力本願

警備は、転職の末に行き着く仕事というイメージ

施設管理(設備管理)は、第二、第三の職場

いう事で、安く雇用できるという現実があるからだろう。

また、警備や施設管理での離職率が高くても問題にならないのは、高年齢層やアルバイト

や後がない方々が支えているが介護は若年者の職場だからだ。

介護に高年齢層やアルバイトが参入しにくいのは資格取得という問題があるからで、警備も

資格が必要で、その資格所得に、お金と時間が掛かるとなれば、状況は一変する。

施設管理(設備管理)も資格があれば採用されやすいが、それが絶必ではないし、1万円も

あれば、資格は取得できるし、定年後の仕事なら既にペーパー資格ではあるが、所持している

場合が多い。

介護に資格要件を外せば、警備や施設管理のような人材構成に傾くのではないだろうか。

朝まで生テレビを見た感じでは、彼等にそういう認識はないというか、知らないのだろう。

派遣切りされた方に農業はどうかという話もでたが、

農業経営と農作業者の区別がついていないのも更なる疑問、究極の疑問は農業を株式会社化

すれば旨くいくという発想も耳を疑うものであった。

株式会社化するよいう農業から頭に浮かぶのは、投資家からの資金調達、大規模化、作業員

の雇い入れ、あとなにかあるだろうか。

派遣切りされた方は資金もないだろうから農業作業員として雇用、昔の小作人のネーミングを

変えただけのような感じもするし、大規模化しても同じだというのは北海道の農業を見れば自明

だと思うのだ。資金調達、つぶれても責任が分散される利点を狙ったと邪推する。

更には、農業の技術習得に3年は掛かるとの話がでたが、家庭菜園の経験から類推すれば

無茶な話で、色々な野菜を作れるようになるには、10年は掛かる。

ただの作業員として雇用されるのであれば、3年も掛からなず、1年で一人前だ。

兎に角、知識のない人達がうわぺらな話をしていたのだが、面白く見た。

司会者も派遣先と派遣元の意味を理解していなかった様子で笑ってしまった。

介護、警備、施設管理の仕事に就いて、生活を維持向上させるに必要なことは

1)住みか

2)家計を同じく出来る協同生活者(例えば、親、妻、兄弟姉妹)

3)貯蓄(年金)

4)同僚や上司との面倒な事や嫌な事を笑って済ませられる度量

5)世間体を気にしない独尊独歩の心

6)健康

以上が最低必要だろう。

派遣切りされて、路上生活者になってしまう等々で困窮されている人達は、不幸にも

1)2)3)4)5)がないと想像する。

支援者や政府は

1)生涯の住みかではなく、仮の住みか

3)貯蓄の代わりに支援金

6)健康確保のための医療支援

は与えられるが、2)4)5)は難しい。

派遣法を改定し、派遣切りをし難くするのは対策の一つではあるのだが、契約上の期限

までは雇用の保証を求める事は当然ではあるが、以降は難しいので、根本的な

対策とは為らない。派遣禁止とする方法もあるが、それでは彼等の働く場を奪ってしまう

ことになる感じもする。

彼等の為には、正社員で転職を繰り返すことが出来る雇用関係を作る必要があるのだが

そこまで進んでよいのだろうか。

対極の対策として、現状のままで彼等を失業者、生活保護者として社会が扱うのも一つの

解決策ではないか。失業率が上昇してもよいではないか。

働ける者が働き、働けない者や働かない者の最低限度の生活を保障する社会を作っても

よいだろう。

正月の悪夢だろうか。

最後に、法人税を上げると、企業が外国に逃げ出してしまうという話もでていたが、突き詰めた

議論にならなかったのが残念だ。

技術立国日本の構成や構造に関わる問題で、出演者には荷が重すぎたのだろうが、

本当の専門家で形式的な議論でなく生で議論して欲しいものだ。

私の考えは、技術立国日本が本当の話なら、外国に逃げた日本企業は見る間に衰退していく

と想像する、根拠は高度技術は日本人が日本という風土の中で、開発していると感じている

からだ。