暫定税率の廃止でガソリンスタンドが混乱するという話しもよく分らない。
スタンド側から見た場合とお客側から見た場合があるが、まずは、スタンド側からみた場合を考えると
(1)3月末までに仕入れたガソリンに暫定税率が掛かっており、それをどう処理する
難しい事なのか?。
ガソリンが値上げ、値下げになった時、スタンドの在庫分をどう処理、しているのだろう。
それと同じ処理をすればよいだけだろう。
100円で仕入れていたガソリンが125円にじわりじわり値上がりした時、どういう処理をしているのだろう。
お客にそれを幾らで売るかはスタンドの自由なのだが、疑問なのは税金の計算なのだ。
100円で仕入れて120円で販売していた時の粗利は120円-100円=20円。
100円で仕入れた物を125円で仕入れたと偽り145円で販売していた時の粗利は145円-100円=45円。
後者の正しい粗利は、145円ー125円=20円。
悪人は、どうするのだろう。
善人もどうするのだろう。
悪人も善人も今まではどうしているのだろう。
税務署はどうしているのだろう。
(2)ガソリンスタンドに来る客の価格上の混乱防止
殆どのスタンドがXXX円/Lという看板を掲げているので、150円/Lと表示しているスタンドに来た客が
125円/Lでないのがおかしいと文句を言う方がおかしいと考えればよいだろ。
(3)ガソリンスタンドに車の列が出来る
以前、ガイアックスだったかの燃料が販売された時、列を見かけたが、今回もおきるだろう。
しかし、原価を無視して販売できるのは、スタンドに在庫のある10日間だけで、後は治まる。
在庫がさばけないスタンドは赤字販売を余儀なくされるが、これは、通常の値上がりでも同じ現象だろう。
お客側から見た場合は、
(1)ガソリンスタンドに並ぶか
殆どの客は並ばないだろう、近くのスタンドで入れるからだ。
それも1回ぐらいだろうから、遠くには行かない。
但し、オイルショックの時のように、トイレットペーパーがなくなるというような誤った情報が流されれば
それは、長蛇の列が出来る。
(2)ガソリン価格の混乱
価格を意識している客はスタンドのXXX円/Lという看板を見て入る。
紛らわしい看板でない場合は、高いぐらいは云うだろうが、混乱だとか値引けとかにはならない。
暫定税率の廃止でガソリンスタンドが混乱するのではなく、地方行政が混乱するのだろう。
これは、空気が読めなかった自分達の責任、予算を組み替えればいいだろう。
端的には、道路関係の工事等の新規発注の中止と優先順位の見直しで済むのではないだろうか。
道路予算で旅行を計画、タクシー代で呑み代を清算してた、即ち流用してた人達は困るだろう。
特に、後払いで使ってしまっていた人達は自腹しかない。