HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

暫定税率廃止でガソリンスタンドが大混乱

値上げではなく、値下げ、それも一日だけでなく、最低でも30日間続く事態なのだが、それでも混乱

するのかスタンドに車が殺到し、車列や品切れで。

車列といっても、現在、140円/Lのスタンドで注油しているのだが、偶に数台が並んでいる事がある。

そういうのは車列とは意識していない。

スタンドが本当に混乱すると予想されるのであれば、対策は簡単で、ガソリンの在庫分の暫定税率

なくすればよいだけなので、民主党の提案している書類上だけの返納を認めたらよいのだが、

これも時間切れだ。

マスコミや政府は、不安をあおっているが、その煽動に多くの市民は冷静だろう。

確実に明日からガソリンが配給制になるだとか、販売が当面の間、中止されるというのなら私もガソリン

スタンドに早朝から並ぶが、そういう現象とは全く違う。

また、米や醤油、トイレットペーパーのように買いだめできる製品でもない。せいぜい買いだめするとしても

20~35リットル。ガソリンタンクの満タン容量の1/2と見込んでいる。

額にして、500円から875円、この額の為に、並びますか。

客数は倍になるかも知れぬが、販売量はかわらないと推測するのだが、スタンド側が在庫調整で

本当にタンクが空に近い状態に4月1日までにもって行っておれば、品切れが起こる。

そういう事をするスタンドがあるとも思えない。

普通は、タンクに10日分の販売量が入るのであれば、2日分ぐらいを残し、4月1日を乗り切り、2日あたり

暫定税率のないガソリンをローリーより給油し、それを販売するように考えるだろう。

ここで問題になるのは、ローリーからの給油が2日に集中し、ローリー不足が起こる可能性はある。

しかし、これは、ローリーを1日~2日にかけて、深夜も動かせばよいだけではないか。

そういう類の稼動、民間の会社なら当然、経験してるでしょう。

石油会社とはこういう緊急時対応も出来ない会社なのだろうか、そうならば、本当の緊急時には麻痺して

しまう事は確実だ。

暫定税率廃止でのガソリンスタンドの損失は400億円、スタンド数は47580店舗(H17年度)なので、

単純に割れば、840687円/店になる。

「ガソリンスタンドに発生する赤字」で書いたスタンドの方が話した額12万円と7倍違うのだが、

12万は実際の在庫量、84万は多分、タンク満杯の時の額だろうと想像すると、

実際はもっと少ないだろう、思い切って、在庫分も値引いて販売しては。

暫定税率が5月初めに、回復するなら、その時、確実に回収できるからだ。

スーパーやデパートの出血販売と同じレベルで考えればいいだけだ。