HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

テロリストが国を樹立するとはどういう事なのだろう

平和安全保障研究所の方が新聞に出している文章を読んで驚いたというより呆れた。

論理が飛躍しているのか、支離滅裂なのか、言語道断なのか、誇大妄想なのか、未来の真実なのか

は判断できないが、兎に角、我田引水なのだ。

文章のタイトルは「小沢代表の国際感覚を疑う」というものだ。

文章の最後の方に、

「ベルギーの北大西洋条約機構NATO)に出向いて、多くの犠牲者を出してテロリストと戦っている

多国籍軍の代表と話してみるとよい。小沢氏は彼等の前で、日本の国益のためにそして国際社会の

ために、正面切って日本の活動中止を説く勇気があるだろうか」

なる文があるが、理解困難な点がある。

ISAFに参加してないことを責められるということ、いや、給油を止めるということだろうが、給油を

止めると、ISAFの活動に影響するということなのだろう。

そうすると、既に、後方の輸送部隊として、戦いに参戦しているという認識がNATOにあるという認識

なのだろうか、すると、外務大臣の認識では憲法違反に相当するのだが、どうなのだろう。

もっと大事な事は日本が民主主義国で、且つ法治国家だという基本的な認識に欠けている。

小沢さんが、民意や法律に反してでも、国益の為、国際貢献のために、活動を続けるべきだろうかと

問いかけると、NATOの方々はなんと答えるのだろう。

もっと、理解不可能な文は、中頃にあり、

「過激派軍部が反米、タリバン指示の政権を樹立することになれば、核兵器を管理下におくだろう」

という下りだ。

パキスタンの政府支援の為に、給油活動が必要だとの認識なのだろうが、そんなに簡単なことなの

だろうか、深読みすれば、反米国には、核の所有を認めないともとれるが、浮世離れだ。

パキスタンに、選挙で反米、新タリバン政権が樹立されるという想定がないのが、ふしぎなのだ。

更に、

タリバンが両地域にまたがる勢力圏を確立し、一種のタリバン国を樹立するかもしれない」

に至っては、テロリストがレジスタンスに格上げされ、やがて、国家指導者になるとの想定だが、

これだと、今、戦っている人達は、ナチに占領されたフランスでテロ活動をし、やがて、レジスタンス

に格上げされ、大統領にもなった経過を想定しているのだろうか、ますます理解困難だ。

文章の最初の方には、

「国際社会の強い期待である」ともあるが、この国際社会とは、どの社会なのだろう。

国連の総会で、給油活動が議決でもされておれば、そうかなとも受け取るが、そういう議決は

ないのだろう。

しかし、国際的なテロリストが国を樹立するとどうなるのだろう。

国連軍を派遣して、その国を占領してしまえばよいのだろうが、多くの国民が蜂起でもすれば

今のイラク状態になり、それこそ大変だろう、それも一国ではなく、数カ国になれば、混沌と

してくる。

こういう風にならないように、先手を打つ、打っているというのが、回答なのだろう。