HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

クシャミの原因推定

最近、再びクシャミする入浴客がちらちら出現。

清掃係は塩素が原因と決め込んでいるが、当該装置は正常、且つDPD試薬での計測でも正常値なのだ。

お風呂を沸かすとクシャミが出るほどの塩素ガスが発生するのだろうか?

確かに、ヤカン等でお水を沸かすと塩素が抜けカルキ臭さがぬけるのは事実だが、クシャミがでるか?!。

しかし、抜けるということは、塩素を蒸発させてることだろうから、やかんも浴槽も同じで、

浴槽からの湯気に塩素がガス状になって含まれるだろうとは定性的には理解できる。

刺激性を感じるには2~5ppm程度の濃度が必要だと書いた資料があったが、そんなに発生するものなのか?

どうやって発生量を計算するのかインターネットで検索しても見つけられなかったが、

補給水量=(温度1-温度2)/580*循環流量

なる式があるが、補給推量=蒸発量 とできるとすると

補給水量=(50-43)/580*30

50は補給水の温度、43は浴室の温度、580は蒸発潜熱、30.0は単位時間流量

すると、営業時間内に蒸発する量は5.8トンとなるが、実際は4トンぐらいしかタンク容量が減らない。

浴水に結合塩素が5ppmぐらい溶け続けていたとすると、1トンあたりに解けている塩素は

5ppm=5mg/L

1トン=1000L

だから、5000mgとなる。

浴水の使用量が5.8トンだからこれが全て蒸発したとすると、29gぐらいの塩素が蒸発したことになる。

Xmg=5000mg×5.8=29000mg

浴室の体積がはっきりしないが、20m×10m×5mとすると、1000m3となり、これをリッターに

すると、1000*1000=1000000リッター

Xmgをppmに換算すると

Xppm=Xmg/1000000L=29000/1000000=0.029・・・・・(1)

(1)が空間に漂っている塩素濃度になる。

これでは、全く問題はないが、塩素ガスは空気より重いので、床相当に滞留しているとすると、

天井までの高さを5mを人が座ったときの高さ1mと考えると、

0.029の5倍、すると、

Xppm=0.0029×5=0.145・・・・・・(2)

(1)でも(2)でも、クシャミするとは思えないので、ここで頓挫。

考え方がどこか間違っているのだろう!?。

結合塩素濃度が5ppmではなく、50ppmだとすると、

Xppm=0.145×10=1.45・・・・・・(3)

となり、クシャミはでる数値になる。

換気を全くしない場合がこの値で、実際は煤煙窓を少し開放しているので、より低いはずだ。

湯気に含まれた塩素が天井の煤煙窓より、半分ぐらいは放出されてると期待しているのだ。

浴室の体積を推定の半分としても、(2)の倍ぐらいで、とても、2~5ppmには為らない。

ど素人の推定なので、全く考え違いかも知れない。

考え違いと思われるのは、補給推量=蒸発量だ。循環水中の結合塩素がろ過器の循環

サイクルの中で、ある割合で蒸発し、浴室内に溜まると考えると、一日の循環水量は、

蒸発量の十倍以上になるだろうから、(3)近辺になるやも知れぬ。

浴室内の塩素濃度を計測するのが、一番なのだろうが、測定器がないし、いつ発生するかも

知れないし、女風呂だとどうしようもない。