１５日の朝日新聞によると、韓国艦「魚雷で沈没」とある。その魚雷が北朝鮮の物であるかどうかを公言
するかどうかは慎重に判断するらしい。
しかし、抑止力ってなんだろう。
韓国にはアメリカ軍がいるはずで、立派な抑止力を持っているはずなのだが、北朝鮮から攻撃されてし
まったと云うことはどういう解釈をすればよいのだろう。
１）北朝鮮はアメリカ軍を抑止力とは思っていないので、攻撃をした
２）北朝鮮はアメリカ軍を抑止力とは思っているので、魚雷攻撃だけで収めた
３）韓国が反撃したいが、アメリカ軍が止めている、これも抑止力だ
４）アメリカ軍が反撃しようとするが、韓国が止めている、これも抑止力が
３）と４）は抑止力とは云わず、自制心、我慢とでもいうものだが、１００歩譲って抑止力とした。
ところで、自衛艦が北朝鮮の魚雷で沈められたら、我が国はどう対処するのだろう。
Ａ）自衛隊は反撃にでようとするが、アメリカ軍が止める
Ｂ）アメリカ軍が反撃を提案してくるが、自衛隊が嫌だという
Ｃ）両者とも反撃など、考えない
Ｄ）両者で合意して、相手国を空爆でもする
Ｅ）自衛隊だけで反撃する
Ｆ）アメリカ軍だけで反撃する
Ｄ）～Ｆ）は抑止力が働かなかったという事だろうが、この働かなかった案が一番まともな行動だろう。
Ｄ）が最善、Ｅ）が次善、Ｆ）はこの中で最悪だと思う。
しかし、北朝鮮が自衛艦や海上保安庁の船を攻撃して来ないのは、
①やったらやり返されるという抑止力が十分に働いている
②Ｃ）だと見做されて、戦争をしたい北朝鮮に相手にされていない
拉致被害者はアメリカ軍が存在していても発生しているので、②だと思われているのか、
不審船を攻撃した海上保安庁の行動が抑止力として働いているのなら、Ｅ）相当で喜ばしい。
やられたらやり返すという気持ちがある筆者には韓国の気持ちが分からない。
日本にはまだまだ恐ろしい日本人が残っているという恐怖心が最大の抑止力になっていると考えるのは
間違いなのだろうか。
そういう意味で、普天間から海兵隊が居なくなるのは、周辺諸国にとっては恐怖なのかもしれないと
思うと、安保の重要性が違う面から浮かび上がってくる。
周辺諸国から極悪の日本軍というイメージ、アメリカ軍と２年も戦ったというイメージがある限り、
他国から攻撃などされないと考えるのは甘いのだろうか。
日本は何をしだすか分からないというイメージ、これが最大の抑止力、幻想的な抑止力かも知れないが
これに勝るものはないと考えるのだが、、、、、。
