妻から義父の戦時中の動きを聞いていたが、その証拠が遺品整理から出てきた。
水兵だったのだが、上官から殴られることもなく、楽しいというか平穏な軍隊生活だった
らしい。戦後も戦友会を長らくやっていたようなので、案外事実だったんじゃないか。
私の実父のこういう記録はまったくない。
私が中学生の頃か、水兵服をみただけ、凄く厚い布で、粗末なものだったように思う。
父親から兵隊時代の話は一度だけ聞いた。
横浜から南方へ行く兵員を選別している時、”東村田”と呼ばれたが、一歩前に出なかった
そうで、同姓の人が前にでたそうだ。
輸送船で移動中に攻撃にあい戦死したらしい。
私が批判した所、これは親父のトラウマだったんだろう。以降、そういう話はなし。
今となれば、もっと聞いておくべきだった。
義父は妻によく戦時中のことを話していたらしい。
この違いはなんだろう。
しかし、母親には話していたように思う処は”お父さんは腕のよい整備兵だった”と聞いているし、
昇格も早かったらしい。
残念なのは、私に格好のよい話がなく、子や孫に語れないのが辛い。