HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

アベノミクスって実現性はあるんだろうか

アベノミクスって実現性はあるんだろうか

内閣府のPDF「経済財政運営と改革の基本方針2014」のポイント他を見ながら考えた。

これらの裏の生データが無いし、読み解く実力もないのだが、サラリーマン時代に造った部の当期の経営方針

や中長期の経営方針作成を思い浮べた。言葉は違うが”アベノミクス三本の矢”と似通っている。

アベノミクス三本の矢”とは、

1本の矢:大胆な金融緩和

2本の矢:機動的な財政出動

3本の矢:民間投資を喚起する成長戦略

だが、かなりのコジツケだが企業では

1本の槍:収益の幅(赤字や黒字の額)

2本の槍:設備投資(研究開発費)

3本の槍:受注が期待される物件と開拓

となるのかな。経営方針を作る時に、網羅する事柄だったように思う。

当然、これらから収益を計算し、社員の回収単価を決める。部が赤字になるからと言って、

回収単価を簡単には下げられない。部下の昇格に影響してくるからだ。

1本の槍と2本の槍は比較的簡単だ、経理がOKすれば済む。

当然、経理は全社的な収支を把握し、キャッシュフローや借入れも考えた上でOKするのだろうと思う。

経理部に属した事はないのだが、会議や、根回しの時の発言から、そうだろうと思う。

実際は赤字の予算を造ったこともないし、赤字になったこともないので、分からない所もある。

難しいのは、3本の槍。これは相手が有ることだから、正直ヤブの中。

例えば、A社が設備更新をするので受注の可能性ありと計上しても、どう転ぶかは分からない。

受注金も100M\だと想定しても競争相手もあることだし、50M\かも知れないのだ。

特に、新製品なんて売れるかどうか未知数、でも研究開発費の手前、売れるように計上する。

自分で100%把握しているはずの部でもそう。

いわんや、3本の矢でいう民間投資なんて分かるはずがない。

競争している企業が正確に本心を述べるはずがない。

国の方針に従うのは、農業だけ、しかし、従い今やジリ貧。

終戦直後の何もない時代なら、金も物も無かっただろうから、国の方針に乗っかっただろうが、今や大企業は

金を持っているし、物も持っているし、情報も持っているし、人もいる。

もっていないのは、新製品、新サービス等の売れるもの、人々が飛びつくもの。

昔のテレビ、洗濯機、冷蔵庫のような製品や遊び(サービス)。

このような製品や遊びを政府が創製できるとはとてもとても思えない。

こう考えていくと、政権を取った時の民主党マニフェストは案外に的を得ていたのかも知れない。

思い出すのは

子供手当

・高速無料化

ガソリン税等の暫定税率廃止

・無駄な公共事業の廃止

・コンクリートから人へ

・中小企業の法人税減税

等で、マズイ政策も多々あったが、経済政策はあながち間違いではないような感じがするのだ。

経済の方向を遊び(サービス)に向けていたのではないかと思う。

物作りは国外で、国内は遊び(サービス)でがマズイのだろうか。

思い出した、NO1でないと駄目かと聞いて、叩かれた先生がいたが、NO2でも問題はないだろう。

確かに、油断すると、NO2から3、4、5と落ちていってしまうが、NO1を狙っていても同じことは起こる。