HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

義理の妹の終末

子宮体癌の末期である義妹の旦那より、医者より余命が1~2日だと言われたという連絡が

あり、遂に其の日が来たかと思ったが、早すぎるという感覚もあったが、とりあえず

日赤へす飛んでいった。

す飛んで行くために車は軽でなく普通車で、妻の両親も運ばねばと思ったからだ。

30分ぐらいで着いたか、病室に行くと、医者が1人、看護師がうじゃうじゃいて、あ~終わりだと

思った。さすがに、その病室に私も妻もはいる度胸なし。

妻は祖母の臨終に立ち会ったけど、私は臨終に立ち会った経験なし。

ドア越しに我々を見つけた旦那が廊下に出てきた、涙ぐんでいる。

声もうわずっていて、難聴の私には聞き取れない。

妻と旦那が話しているのを呆然と、唖然と、ボケーと聞いているだけ。

余命が1~2日なら、3連休だからつき合ってもいいか、旦那も1人なら不安だろうなどと

申し訳ない事を考えていたのだが、

処置が終った医者が病室から出てきて、私に話した第一声は、”持ち直しました”だった

様に思う。予想もしなかった報告というか、そういう事だった。

”どうも有難うございます”と返事したと思う。

よく覚えていないのが真実。

その後、病室に入ると、1、2日で死にそうも無い妹がいた。

血の気はない。

白いというか、色白というか、死に行く人の肌色とでも言うか・・・・・そういう色。

首にある動脈(頚動脈か)が凄く脈打っている、驚くほどに。

輸血をしていたらしいが、止めてある、血液型はO+。

もう一ヶ、点滴していたが、何か覚えていない。

意識はある、しっかりしている感じ。

昨日かあれほどパンパンだった足の浮腫みは、右足だけは取れているが、左足は浮腫んだまま。

触れたが、ぶよぶよ。

安心して、1階の待合室で休憩しているといい退出。

不思議に怒りがこみ上げてこない。

次は私の番だという思いが深層にあるからかも。

17時30分過ぎか、妻が待合室まで来て、帰ろうという。

帰っていいのかと聞くと、”いい”という。

医者より余命が1~2日だと言われたのは、今日も出血、それで輸血をしなければ

頭部に血液が回らず、死に至ると言われたのだが、輸血をしたので、余命1~2日では

ないという。

旦那は慌てすぎだと言うので、私も同じ行為をするだろうと告げる。

そりゃ慌てるし、不安になる。幾ら妻の死を覚悟していてもと言う。

帰りの車の中で、死を覚悟しているはずなのに、輸血をするんだと、妻に当たる。

輸血をすると決断したのは本人だそうで、覚悟なんてないじゃないかと言ってしまう。

更に、痛みを堪え切れずに、救急車で搬送された処から間違ったと。

”貴方が死を覚悟し、治療を放棄した場合は、安楽死をさせる、方針変更はみとめない”

と再度言ってしまいそうになるが、さすが退院1日目なのと直後なので、口には出さなかった。

私もだいぶ冷静になってきていたのだ。

実は、帰りの駐車場で、バック時に縁石に車をぶつけてしまったのだ。

どうようしていたのだろう、かなり。

行きは冷静だったのだろう、行きたくないし、臨終に立会いたくもないというのが深層にあるから。

以下は夕食後の話。

妹の場合は最初の治療方針を間違ったんだろう。しかし、今更どうにも為らないだろう。

8月1日の再診時、医者から勧められた治療方針に異議を唱えるな。

PETをして見よう、医者に紹介状を書いてもらうように1日に頼んでみよう。

健保組合の保険証があれば、優先的に撮影してくれたかも、失敗したと言うと、

妻から、健保組合、娘の旦那の所だけど、自己負担率が5割だと教えられ驚いた。

今の保険(社会保険)の方がいいという意見かな。

お金の話ではないと思うのだけど、どうも違うらしい。

いざとなった時、お金が惜しいから治療しないと私が言うと納得するんだろうか?。

妻はヘソクリ、700万、使ってしまえと思うんだけど。

最後に、行きの車の中で、

見舞いにきた妻の友人の〇〇さん、センスが良くて、美人だね、今度一緒に会おうかと

何気なく言ってしまう。返事は伝えておく、本当かな。

妹のお墓はどこにすると聞くと、水戸は嫌だし、常陸太田は山の中すぎるし、公園墓地を買う

のも無駄だし、暫く、家に置いてたらと言ったというのには驚いた。

どうも妹と話しあったらしいのだが、よく分からん姉妹だ。

以前、

妻の遺骨は徳島の敬台寺にある我家の墓に入れるので、先祖と仲良く過ごしてくれというと

嫌だと即答、公園墓地を新たに買って欲しいというので、ヘソクリはその資金かな。

そんな物に使うより、生きている間に使うのがいいと思うけど、死んだら何もないんだから。

死後の世界ってあると思うのかな、死を意識せざるを得なくなると。

色々と思い出すので、脈略の無い文章になるが、

輸血を決断させたのは医者が”貴方は数学教師、確率の話は理解できるでしょう”と説得された

かららしい。問題は誰が数学教師と教えたかと言って怒ったという。

怒る元気というか気力が出たのはよい兆候だが、この医者がもっと早く説得していたら抗がん剤

治療をしていたかもしれないと思うと、めぐり合わせが悪かったのかも。

私でないかというので、塾の教え子の親に日赤の医者がいるので、子から親、親からその医者に

情報が流れたんではないかと主張したけど・・・・納得せず、でも、私ではない。

単独で病棟に行ったことはないけど、今、数学の問題は解けるなんて個室に移る前に質問はしたけど。

妻の体調劣化が心配なので、明日は平穏にすぎる事を祈る。