「復興費財源は国債より税で」と首相ブレーンが後援したという報道を新聞でみて、ずいぶん悠長な考えの人だ
と思った。こういう人をブレーンとしておくから無能だとか無責任といわれるのだ、首相が。
消費税1%が2兆円に相当するらしいが、この金が集まるのは消費税をアップしてから1年後だろう。
災害復旧を1年待てということなのだろうか、まさかと思うので、工事代金は後払い、手付金無しで工事開始
するのだろうが、業者は費用をどう工面するのだろうか、手持ち資金、銀行から借金。
内部保留が十分あるという話しもあるので、手持ち資金だろうが、これで会社が回るのだろうか。
手持ち資金を担保に銀行から借金するという手もあるが、金利が発生するので、その金利分を工事費に
上乗せするのは当たり前の行為、すると工事費がアップする。
3%消費税をアップすると増税額が6兆円、これを単純に銀行から借りると、金利2%として、1200億円。
これだけが無駄金になるではないか。
住宅再建費が2000万(土地はあるので)とすると、6000棟が建てられる。
これが3年続くとすると、18000棟、倒壊した家屋の何%になるのだろうか、膨大な損失だろう。
銀行に儲けさせるか、被災者に無償で与えるかを選ぶなら、私は後者を選ぶ。
首相ブレーンは何をどう考えたのだろう。
「鈍いのは菅政権だけではないようだ」で書いたが、多くの人が鈍いし、鈍感なようだ。
避難所に首相に攻寄る人、東電社長に避難所に住んでみろと要求する人、これらの人も鈍いが疲れていると
思えばも納得するが、消費税云々と言っている人が疲れているとも思えない。
そういう意味も込めて、バカなんだろう。
以上、一方的に見ればバカなんだが、我田引水という観点から見れば、一隅の機会を生かす、利口な人かも。
しかし、私以上に冷徹、冷淡な人なのだろう。