HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

相続税で困っている仕事仲間出現

相続税で困っているという御仁が、どうしようと意見を聞きに来た。

しがない設備管理人なのだが、親父さんがなくなり、税理士に税額を計算してもらっているそうだ。

私の意見は、即座に、今更遅すぎるので諦めろだ。

そうは言っても、話は面白いので、色々聞いたのだが、

対策として、1億7000万を借金しアパートを建てたらしいが、甘かったのだそうだ。

税は払う現金がないのだそうで、お金を貸してと言われたが、1000万ぐらい貸しても仕方がないらしい。

19代続く、農家の長男、娘が1人、医学部へ行っているらしい、これも相続税対策かも知れない。

親父から娘への指令は、次男の同級生を掴め、又は、妊娠したら離婚して帰ってこいということだそうだ。

多分、冗談だろうが、跡取り問題は口では諦めているというのだが、大きいのだろう。

20代目で家が潰れるのは不味いから、奥さんに事前に”他の女に跡取りを産ます”と言ってから浮気

しないと問題が解決しないと具申するが、奥さんに云えないという。

彼は恋愛結婚で、奥さんは先生、多分固いらしい。

愛妻家はいざという時に融通がきかないから困る。

ならば、黙って、子供を作ってしまえと申し上げるが、お金がないのだそうだ。

確かに、20万程度の給料で働いているので、無いだろうとは思う。

金がないなら、市街化区域の宅地を売ればよいではないかというのだが、区画整理中で売れないのだそうだ。

知らん振りして売り払えというが、買った人が迷惑するから嫌だという。

お母さん、寝たきりの御姉さんと本人、3人が相続人らしいが、税に困るぐらいだから1億/人はあるの

だろう。羨ましいが、相続税対策の失敗だ、親父さんの失敗だと言うと

親子で対策を練っていたが、どうにもならないうちに、親父さんが死んでしまったらしい。

唯一、昔からやっていた対策は60坪/年づつ名義を息子に変えていたそうだ、

50歳ぐらいだから、50*60=3000坪の名義は変わっているようだが、焼け石に水状態なのだそうだ。

脳溢血で死ぬのも家系らしい。

これも財産なのだろう。

元は愛知の人らしい、茨城に来て彼で20代目。

ずーと男系かと聞くと、過去帳からは分からないという。

家系図はあるだろうと喉まででたが、そこまでは聞かず、本人、まだよく把握していないようだ。

以前、百姓の技術は親から教わっているかと聞いた事はあるが、答えは、教わってはいるが出来ないだ。

こういう話をしてると時間が経つのが早い、瞬くまに2時間が経過。

交代がくる時刻になったので、止める。

一応の結論は、子孫の為にタンス貯金は必要という事だ。

脱税なのだろうが、家系を繋ぐためには仕方がないのだろう。

あ~、羨ましい。

私が継ぐのは、継ぎたくないのだが、始末できないので、お寺にあるお墓だけ。

私が死ねば、無縁仏になるのは確実、茨城から徳島へ墓参りに行くような妻ではないからだ。