HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

予算はばっさり切られるもの

前の会社の予算会議のあり方がおかしかったのだろうか、一生懸命に積み上げた予算を

殆ど説明もなく金がないという理由で役員等からばっさり切られた。

収支をばっちりシミュレートしているので経理からは切られる事はなかったが、役員からは

いやおうなしに切られ、切られた分を利益として上乗せさせられた。

最後まで抵抗する部長もいたが、そういう人は大体が飛ばされたというか、収益に関係ない部署、

例えば、技術部に異動したり、副技師長になった。

金を扱うのは面白いので、そういう異動や横滑りは嫌なので頑張ったものだ。

無茶苦茶なのは、

切られるのは出る方で、入る方は、それこそ案件もないというか、見込みも見込みの段階でも

努力目標という事で上乗せさせられた。

役員会議となれば違うのかも知れないが、役員になれなかったので知らない。

懐かしい思い出だ。

そういう目で仕分けを見ているので、違和感はない。

一般人に公開していた分けではないが、他部門の者も当然参加している場面でやられるので

仕分け作業が公開であるという点でも、そう違和感もない。

ただ思うのは国際競争をしている分野での公開は何か手段を考えるか、核の部分は非公開

又は目クラ判が適当だとは思う。

そういう意味では結果責任を予算要求者に負わすのも手だろう。

企業では、責任を取らされる。

責任の取らされ方は、減俸、左遷、次の期への上乗せだ。

売り上げ、収益という数値で把握できる場合はよいが、そうでない場合はどうするのかを決めな

ければ効果を把握できないので、今行なっている仕分けでも、相手に目標とする指標を決めさす

必要があると考えるが、そのような動きが見えないのが残念だ。

稼働率でも、人数でも、満足度でもなんでも数値化できる目標を決めさせる必要があるのだ。

来年、再来年と継続して把握できる指標が必要なのだ。

26日の朝日新聞に「科学界予算に反撃」という記事があり、まさに評論家的指適が載っている。

前後の発言が分からないので意味不明だが、私の意見は、

小林誠氏」

今回の仕分け作業は、科学技術によって世界をリードしようという方向と、どう整合性が

あるのか全く理解できない

野依良治氏」

天然資源の乏しい日本が国際競争していく上で科学技術は唯一の全てだと思っている

森重文氏」

イノベーションを長期的に創出していくには人材とブレークスルーの芽を育て続けること。

小額でも多数の人に機会を与えるべきだ

利根川進氏」

スパコンで世界一をめざしてもおそらくなれないが、そういう意気込みでやらないと、2位、3位

にもなれない

江崎玲於奈氏」

大変だというが、日本に科学を根付かせるために我々が考え直すチャンスだ

私の意見は、

1)小林誠氏へは

全ての分野で世界をリードするのは無理。選択された結果だろう。

選択した相手が不満か、特にド素人のような人に切られたのが。

2)野依良治

直接的な利害関係者のようだが、1)への意見と同じ。

3)森重文

その通りだと思うが、集中は必要だし、工業化できないと遊びで終わってしまう。

この遊びの中から断絶的な発展があるのは事実だろうが、スパコンがそうだとは思えない。

3)利根川進

2位、3位になる必要はないのではないか。

実用に耐えるスパコンがあればよいだろう。

3)江崎玲於奈

仕分け結果に賛成という意見か、それとも馬鹿な仕分けと評価しているのか不明だが、

前者なら、さすが民間企業出身者だと思うし、予算をばっさり切られた中での研究がノーベル賞

になったと勝手に思っているのだが、どうなのだろう。