HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

年金報道の欺瞞

「年金のモデル世帯」でぐちゃぐちゃ書いたが、本質が抜けている。

その本質とは、年金の「現役時代の50%支給」という表現に欺瞞とういか、騙しがある。

冷静に考えて見るとよく分かるが、「現役時代」とは何時の時代だと貴方は思ういますか?。

1)退職直前を言う

2)年金を払いだして、払い終わるまでの平均を言う

3)働いている人の平均給与を言う

4)その他

希望としては1)だが、そんなに甘くはない。

60歳退職前数年の年収が1000万あった人の年金が500万あるはずがないだろう。

自分の経験だけだが、実際にない。

2)だと、平均報酬月額という事になるが、これだとありそうな感じもするが、

老齢厚生年金=平均報酬月額*報酬比例乗率*定額乗率*被保険者期間*物価スライド率

なる式で実際に計算して見ると、係数は古いが、

老齢厚生年金=521023*0.007125*1.0*480*0.988=1760515

(1760515/12)/521023=28%で50%どころではない。

これに国民年金を夫婦分加えると

(1760515+797000*2)/12/521023=53%になる。

しかし、平均報酬月額というものには上限があり、月収そのものではないという事だ。

例えば、100万の月収を貰っていても、平均報酬月額が60万ということなのだ。

月収100万といえば多いようだが、年収で1600万ぐらいで、かなりの数の人がいる。

車の燃費と同じで、カタログ上は50KM/Lでも、実際は40KM/Lしか走らない。

「現役時代の50%支給」も同じ表現だ。

「現役時代の50%支給」といのは、正しくは3)の場合なようなので、正社員でない人が増え

れば、正社員の人は殆どが50%支給となるのだろうが、年金だけでは生活していけないと

なってしまうのではないか。

健康保険組合の継続保険だったか、この保険料は組合員の平均給与から決められたので、

当然、60歳近く勤めた人にとっては安い。

60歳以降の保険名称は忘れてしまったが、更に安い。

この決め方と年金の支給額の決め方は似ている。