HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

年金のモデル世帯

昨日だったか、ワイドショーを見ていたら、年金のモデル世帯は、0.00021%しか存在

しないと放送していた。

しかし、そのモデル世帯の定義は

1)20歳までに結婚した同い年のカップ

2)結婚生活40年

3)40年間夫は会社員、妻は専業主婦

というもので、なるほどと感心してしまったのだ。

平たく言うと、中学卒業と同時に就職し、給料が安定した5年後に結婚、子供を3人

生み、妻は子育てに専任というパターン、昭和35年頃までは、こういう人々は

多かったように想像する。農業人口が多かった時代には当てはまるのではないかと

想像してしまった。

現在にはマッチングしていないのは、一目瞭然なのだが、それを変えない国も豪いし、

充てにしない若い人も豪い。若い人に知識がつき過ぎたのだが、これに気付かないのか

気付いていても気付かない振りをする国も豪い。

群馬大の青木繁伸教授による世帯数の算出は

A)2050年に65歳になる人口は144万2590人

B)05年の20歳の既婚率

C)「非大学進学率」「厚生年金継続率」

D)妻がずっと専業主婦である割合

E)離婚しないことも条件だから、離婚率

から、世帯数を計算したが、この仮定も凄い。

凄いというのは、かなり無茶苦茶な仮定だという事だ。無茶苦茶な仮定というのは、

「20歳までに結婚した同い年のカップル」という条件は満足しないが、他の条件は全て

筆者の場合は満たしているからだ。感じとしてもっと多いと思う。

回りにも、そういう人は多いというより、殆どがそうなので、1.56組ではなく

607.6組ーαぐらいいると想像する。

ただ、607.6組でもそれをモデル世帯とするのは、おかしい事に変わりはない。

年金というものは、金儲けの才覚や興味がない者にとっては、有利なシステムなのだが

日々の生活に困っている者にとっては、首を絞める制度には違いない。

有利すぎて胴元(国)が破綻するのは当然なのだが、さりとて、それだけでは生活できな

いというのも困りもの。

LIVEDOORニュース

【ワイドショー通信簿】

年金「モデル世帯は5割」の茶番確率「0.00021%」だって!

というのが、登載されていたので、その記事から数値等は転記した。

内容は下記だ。

朝ズバッ!
自民党が公約していた年金の「現役時代の50%支給」が、
先週厚労省が出した試算ですっかり怪しくなった。2050年には、「モデル世帯」だけが
唯一 50%台を維持するという。では、そのモデル世帯はどれくらいあるのか?
このモデルというのは、
(1)20歳までに結婚した同い年のカップ
(2)結婚生活40年
(3)40年間夫は会社員、妻は専業主婦、というものだ。
   見ただけで、「そんな夫婦いるのか?」「どうやって食っていく?」と思っ
てしまうが、5月27日の「朝ズバッ!」でも「こんな世帯はほとんどないのでは?」といわれた。
きのう(6月2日)の民主党の厚生労働部会でも、蓮舫議員が「どれくらいの割合か」と
切り込んだが、厚労省は「わからない」。
さらに「モデルの意味がないのでは」と問われたが、
「物差しを変えるのは、物差しとして意味がなくなる」としれっと答えていた。
そこで「朝ズバッ!」が専門家に試算を頼んだ。
統計上は、2050年に65歳になる人口(1985年生まれ、現在24歳)は144万2590人。
群馬大の青木繁伸教授は、05年の20歳の既婚率などから「607.6組」と割り出した。
 さらに、「20歳から40年間会社員」の条件を、「非大学進学率」「厚生年金継続率」に当て
はめると、「4.24組」となった。さらに妻がずっと専業主婦である割合49.5%から、
モデル世帯は「2.1組」。
加えて、離婚しないことも条件だから、離婚率25.7%(4組に1組)で修正すすると、
なんと「1.56組」になってしまった。144万人中これだけ。「50%支給を確保できるのは、
0.00021%」だった。
これはもう、モデルなんてもんじゃない。青木教授も、「計算しているうちに、無意味さを
強調するだけになってしまうという気がした」という。
   みのもんたが、「公務員試験を通った優秀な官僚が、99.999%ありえない
ケースをモデルとしたのはまずい。モデルの意味がわかってない」
   与良正男が、「だから若い人が掛け金を払わなくなっている。
いまの制度はダメとわかったわけだから、次をどうするかを考えないと。
選挙の課題にしないといけない」と。
   まったくだ。制度も役人も破綻してるんだから、それをなんとかできる政治家
を選ばなくちゃいけない。