HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

ろ過器より水漏れ

15日、2連休の後で出勤すると、「昨日、ろ過器より水もれ、それを異常なしで引き継がれた」

という報告を受ける。

「気付かなかったのでは」と聞くと、「床が水でびちゃびちゃ、気付かない方がおかしい」

という。そこで、「彼は1時間毎のデーター採取もさぼっているから云々」と言う。

責任者も彼がそういう好い加減な仕事をしているのを承知しているが、何分にも人不足で

見逃しているのだ。

水漏れはろ過器の突起部からヒューと漏れていたという。

かなりの量だったのだそうだ。

それで、炉材を交換した会社に修理を頼み、今日(水曜日・定休日)修理をしているのだという。

早速、水漏れ場所を見ると、6ヶ月ぐらい前に、水漏れを修理した場所と同じだ。

此処まではまだよい。

グラスファイバーが乾燥したというので、水張り、業者と責任者は修理が完了したと思いチェック

もしない。水張り後、ろ過器を回し、循環する。

責任者が時間がきたので帰宅しようとするので、その前に修理箇所をチェック、チェックと言っても

手でなでるだけだが、その手が湿るのだ。修理が上手く行ってないのだ。

当然、その旨を業者に伝え、再修理だ。

グラスファイバーの接着乾燥に3時間掛かるというので、今日は、もう水張りをせずに明朝まで

乾燥させる事に相談して決める。

以前、修理した時は別の業者なのだが、3時間ではなく4時間以上、乾燥させたのだ。

補修材等も違うのだろうが、そう簡単に内部まで乾燥するとも思えないからだ。

修理失敗を館長に報告した後で、責任者は帰宅。

その後、館長と課長代理が来て、業者より話しを聞いていたのだが、途中で申し訳ないが話に

割りこませてもらう。

それは、ろ過器を交換するという話をしていたからだ。

館長と課長代理はろ過器を現状の部屋から違う場所に移すことを業者から言われて、気軽に

考えている節があったからだ。

そこで、口を挟んだのだ。

一言、「そんなことをしたら1億円はかかる」と。

課長代理が驚いた顔をしたが、続けて、

「ろ過器だけを外部に移すわけには行かない、モーターも、熱交換機も移す必要があり、

騒音対策で建屋を建て増ししなくてはならないし、騒音対策上、コンクリート製でなければ

ならないだろう」と、ここまで言うと、炉材交換時に近所の人からクレームが出たのを思い出した

のだろう。館長、課長代理黙り込んでしまう。

更に続けて、「新しいろ過器を持ち込む通路等がないので、道路側の壁を西松建設に頼み、

撤去し、そこから出し入れしたらよい、その方が安い」と。

壁を取ると強度がというので、「柱が近くにあるので大丈夫だし、西松に依頼するのだから強度も

確認できる」と畳み掛ける。

課長代理が慌てて、後で相談しましょうと館長に言わしめるまで追い込んでしまった。

不味いとは思ったが、施設改修費がなく廃止になった施設が近くにあるので、馬鹿な方法を

取られると不味いのだ。

「お金がないなら、炉材を取り出し、ろ過器内部を全面的にグラスファイバーで固めても、50万

ぐらいで出来るんではないか」という。

50万の根拠は、全ろ過器の炉材交換費用が300万ぐらいと聞いていたので、その時に交換した

ろ過器は10台、300/10で30万だが、内部補修費を込めて、50万と言ったのだ。

これには、館長が即座に300万ではなくもうちょっとかかったと答えた。

正しい額を知ってはいるのだが、知ってること自体がおかしいので、それ以上の話はしなかった。

何の図面か分からないが、課長代理が図面を業者に渡したらしい。

受取る業者も業者だが、見積の積算ができるわけがない。

多分、おかしな見積がでるのだろう。

一連の話の中で、ろ過器本体だけを外部に出し、その他は現位置のままだという話を業者がした

ので、「そんな事したら、戻りの圧力が下がり、浴槽に還る湯量が減り、今でも入浴客から少ない

とクレームがでているのに、とんでもない」と反撃だ。

我々に相談されても本心は困るので、西松建設設計事務所やろ過器メーカーに相談して欲しい

とまで言ったのだが、真意が伝わったかどうか。

その後、昨日は全浴槽の過酸化水素による殺菌日で、消毒会社の技術者が未だいたので、

「どうしよう」と言うと、面白い返事が返ってきた。

「隣にある薬湯用ろ過器は使ってないのだから、それに繋ぎかえればいいだけでしょう」とだ。

確かに其の通りだ。

何故、こういう事が思いつかないのだ。

ろ過器の処理能力が現状は18トン/時間なのだが、これが16トン/時間になるのだが、

許される差かどうかの判断が出来ないので、話はそのままになったが、面白い提案だ。

これで、ろ過器の移設の話はチョンだろう。