HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

コンビ二受診の可否と解決策一考

コンビ二受診が何故悪いのだろう。

悪いという方は体調不調や多少の傷では我慢せよという意見なのだろう。

そういう方は自分の親や子供が急病になってもそういう立場を継続するのだろうか、疑問だ。

医者の立場からすれば、軽症の者は病院に掛かるのを控えて欲しいという気持ちは分かるが、

軽症かどうかは医者でも患者を診て初めて分かるのではないか。

患者を診ずして、電話等の話しだけで、正確な判断が出来るものなのか。

更には、電話等に出るだけでも数が多いと妨げになるのではないか。

患者の立場からすれば、軽症かどうかの判断が難しいだろうし、少しでも早く楽になりたいものだし、

特に家族が苦しんでいると不安は物凄く増幅される。

他人が死にそうでも、例え死んでも冷静におられるが、家族の場合は全く違うのが一般的だ。

苦しんでいる家族を見て、早く楽にして欲しいと医者に要求する者もいるようだが、これも

冷静には居れないという証拠の一つだろう。

その不安解消の為に医者に頼るのだが、それが何故悪いのだ。

軽症患者は開業医で、重症患者は病院でというシステムを採用した地域があり、旨く機能して

いるそうだが、軽症か重症かは開業医が判断しており、医者以外が判断している分けではない。

当然のことだろう。

結論から言えば、一次、二次、三次救急と病院を分けることに無理があるのだ。

患者は自分が重病だ、何とか明日までに何とかして欲しいと思うものだ。

私も、土曜日に当番医を訪れ、明日、居合の大会に出たいので、肩の痛みを取って欲しいと

要求したことがある。この要求は非常識なことなのだろうか。

この時は数日前から肩に違和感があったのだが、無視すれば刀を振るえたのだが、土曜日に

肩が痛くて上がらなくなってしまい、欠場するにも行かずに、医者に泣きついたのだ。

そこで提案だ、土曜、日曜、祭日や時間外の受診は自由診療にしたらどうだ。

各病院や医院が自由に診察料を決め、請求できるようにするのだ。

当然、調剤する薬にも保険は利かない。

確かに、急に夜間や休日に発病し、それが重症である場合もあるだろうから、そういう場合

には後日、払い戻せばよいではないか。

お金のない者が夜間や休日に医者にかかれない状態が生じるという意見が出そうだが、

平日、昼間でもお金のない者は医者にかかれない現実があるので、その範囲が多少拡大

する程度で納まると推測する。

医者に掛かるにはお金がかかるという意識が今以上に醸成されても悪いことではない。

こういうシステムを開業医に求めるのは困難だろうから、各市町村単位に365日、24時間、急患

を診る病院を指定すべきだ。そこに開業医が応援に入ってもよいではないか。

繰り返しになるが一次、二次、三次救急と分けることに無理があるのだ。

現在のシステムは患者向きではなく、医者向き、この向きを患者が無視するから破綻するの

ではないか。

また、産科、小児科も特定病院に集約したらどうだ。

個人で開業しても結構だが、その特定病院に年に何度かは詰める事を義務化したり、

診療報酬を下げ、勤務医程度の年収しか稼げなくしたりすればよい。

根本的には、医者の数を大幅に増やさなければ解決しない。

大幅にとは、現在の倍以上に、極論すれば、就職先の不安が生ずる程度にという意味だ。

極端に言えば医師免許取得者がタクシーの運転手になってもよいではないか。

その程度まで増やせということだ。

結婚、出産で医者を続けることが女性には難しいらしいので、

増員途中においては、男女同権に反するが、女性が医師になるのは制限しても

よいのではないか。

これらの施策が進むと最終的にコンビ二受診を喜んでやりますという病院や医院が出現

するだろう。

この姿は患者にとって地獄か天国か、医者にとっては天国か地獄、財政当局にとっては

頭痛の種なのだろうか。