毎日、朝日、読売、日経、産経の各新聞社が社説で日銀総裁の不在を問題視しているようだ。
しかし、日本の首相が1ヶ月、それも突然に不在になり、問題らしい問題はなかった事を思うと
何を心配しているのだろう。
国際的体面、日銀総裁より首相不在の衝撃の方が、大きいと思うし、影響も大だろう。
更に、不思議なのは副総裁は決まっている。彼が代行して何が拙いのだろう。
副総裁の代行が旨くないというなら、任期の間、死にもせず、病気入院もしない方を選ぶ必要が
ある。年寄りより若い人の方が、そういう事がない可能性が高いのは当然だろうから、
そうなら、任期を迎える現総裁の任期延長などあってはならないことだ。
円高の昨今、総裁が不在だと対応が後手後手になると主張する人もおり、もっともらしく聞こえる
が、物事がトップダウンで決まっていくなら其の通りだが、そういう事は組織的にはないだろう。
金利を決める時だった様に記憶しているが、意思決定は多数決でなかったのか。
多数決で決める時には、主導権を発揮する人に引きずられる可能性があるが、それが総裁とは
限らないだろう。総裁は議長のような役割しか、その中では、果たせないのではないか。
そういう意味では調整能力に秀でた人がよいのだが、ともすればそういう人はトップダウンでは物事
を決めない傾向があるのが一般的だろう。
総裁がどうしても必要なら、総裁代理ではなく、副総裁と総裁を兼任させればよいではないか。
必要なら法律を変えてしまえばよい。
総裁の選任(?)権を衆議院優先にしようとする動きもあるが、次の衆議院選挙で今の与党は必ず
再議決権を失うことは確実なので、対策にはならない。
対策は政治手法の改革、変革、改善しかない。
これからが本当のねじれ国会となるのだ。
国会が沈滞することもあるだろうが、多くの問題が露見し、対策、改善されていくことになり、長い目では
よいことになるだろうと予測する。