夏みかんを日当たりのよい場所へ植え替えていると、話しがあるから来てと言われ、居間に行くと
息子が就職雑誌を広げて、こことここに応募したいが、どちらがよいかと聞いてきた。
一つ目は、簡単な機械操作で、月収が20万、土日祝は公休、勤務時間は9:00から17:30分。
二つ目は、ネットカフェで、最低の時給賃金、勤務日は自由、時間は交代制で24時まで。
三つ目は、内容不明だが、東邦シネマの受付らしい
どれが良いかと聞くので、機械操作、次はシネマ、最後はネットカフェだと答えるが、
「本人の希望一番だ」と慌てて述べる。更に、今までの、実態からすると、
ネットカフェ、シネマ、機械操作が現実的ではと助言すると、聞いていた妻が慌てだす。
そこで、機械操作とカフェを見に行くことになってしまう。
機械操作は工業団地の中だろうとの推定でぐるーっと回っていると、近所の社長の工場が
目につき、つい、「止めときな」と発言してしまったのだ。
カフェに着き、看板を見ると24時間営業だ。
妻は看板も見に近づかない、こういうの嫌いなのだ。
シネマは1時間近くかかるので、見学を止めた。
カフェに応募することに決めたようだが、採用されても三日と持たないから安心をと慰める。
その後、何とかドーナツがいいと言い出したら、喜ぶこと。
安心したのだろうが、採用されることはないと想像できるのだが、こういう活動でリハビリに
なるのだろう。
慰め方を考えておかねばならないのも辛い。