HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

脳死への関心

脳死への関心はある。それは他人を批判しようとかと云うのではなく、我が身の回りに

そういう事態が生じたらどうしようと思っているからだ。

特に、妻、子供、実の兄弟が脳死だと宣告されたら、どう対処するか心の準備の一環なのだ。

自分がそういう状況になって、妻が人工呼吸器を外してくださいと医者にお願いしている

のを瀕死(脳死)の中で、聞いたら怖いだろうなと想像してしまうのだ。

瀕死(脳死)だったら、そういう会話が認識できるはずが無いと言われても、では誰が証明した

のかと、問いかけたい。

全身麻酔等で意識不明になった人が、麻酔から醒めた時、全くなにも記憶にないなら、そう

いう状況下にしてから、脳死だ、呼吸器外すぞ、安楽死だと話しあって欲しいのだ。

厳密には、脳死判定を受けた後、生き返った人から聞くしかないが、生き返った人は脳死でな

かったのだろう。

あの世と交信でも出来れば、証明できるのだが、非科学的なことで、証明といえるのかとも思う。

脳死に遭遇したことは一度だけある。

もう二十年以上前(?)の話だが、部下が交通事故を起こし、相手が脳死に陥った時だ。

親族からその旨を伝えられ、確か「どうしましょうか?」と問いかけられ、

「治療費は出さすので、心臓が止まるまで、治療して欲しい」と即答した記憶がある。

その後、人工呼吸器を着け、20日(10日?)ぐらい生きていたというか、死んでいたというか、

そういう状況にあったが、昇圧剤が効かなくなり、心臓が止まり、死亡宣告された。

家族も我々も泊まりこみで大変だったが、後で大いに感謝された。

その時、順番で病院に泊り込んだ同僚も今年の3月に死んだ。

事故を起こした当人は一昨年だったかに脳溢血で死んだ。

由る年波、何かしら関係付けて、次は自分かと思い、色々考えてしまうのだ。

ざくっと云うと、自分が脳死だと言われて、呼吸器を外されるのは、嫌なのだが、家族への場合

には平気で呼吸器を外してというと思う。

医者が外さないと自分で、呼吸器のスイッチを切るぐらいのことはする、但し、相手より元気な時

にそういう要求があればの仮定だが。

家族というのは自分の実の身内と妻に限定、妻の姉妹と両親には聞かれても決して口に

出さない。

では、嫁に行った娘はどうするかというと、口に出さないな、きっと。