HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

大中小民間企業は大変だ

昔の経験では、刑事事件ですが、作成者のみならず、審査・承認した方の責任も調べられた。
ばっちり、審査・承認者、二週間、毎日、深夜まで警察に取り調べられました。
審査・承認にミスがあれば、橋を壊したので器物破損(偶々、人が死ななかったので)
それは厳しいものだったらしく、承認者は泣いてた。
図面と物、設計根拠、数値、設計不良でないことを理路整然と警察に説明したそうだ。

当然、部下が作った図面に承認のサインするときは、死なばもろとも、外注が持ってくる
図面には、相手会社の職制が見たことを示すサインを要求、それを信じつつも、自己の
目で確認し工程の都合で清水より飛び降りる覚悟で承認したりする。
トラブルが起これば、外注の責任と逃げず、一緒に対処、金は持ち出し。
公共物を壊せば、刑事事件、民間のものなら損害賠償。
責任を持たない、取らない、面倒を見ない中では風土は育たない、自明でしょう。
それでも、事故、トラブルは多々でる。

当然、審査・承認者は常にラストマンと思っているので、事件は上に上がり難い。
平たい言葉で言えば、風通しが悪い。すぐ自分で決めたという。口は堅い。

いい証拠は談合を繰返している企業、不思議に上層部までいかず、部長レベルで止まって
いるでしょう。社長、取締役が知らない訳はないでしょうが、立証できないんです。
風土というか伝統というか伝承なんです、大企業の。

最近ではタービンの設計不良で壊して、損害3000億、管理職全員のボーナス10%だったか
をカットしたとかするとかを風の便りで聞いたが、すごいことを考えるでしょう!

そういう体制を造る暇もないほど急成長すると、幹部まで類が及ぶ、ライブドアがいい例だ。
そういう会社の役員年齢を見ると30歳代、上記企業では未だ課長、係長レベルで、訓練中
無理ないかなとも思う。

何が問題かが頭の中で整理され、記憶され、引き出され、適切な言葉で
回答する訓練。物事を鳥瞰的に把握し、相手に伝える能力、身につくと
視点を変えて質問されても同じ答えが即出てくるんです。

こういう能力を業務毎というか立場毎に切り替えかえられると出世したんですが、
10年一日同じだったので、出来なかったんです。豹変できなかったんです、私は。

唐突に書いたのは、今日の朝日新聞の39面、関西テレビ社長「捏造」渋々認める、
北見事故「複数ガス管同時期破損」、富山・無実男性「逮捕時、証拠ある」
をみて、前の二社はトップが対応、最後は県警の部長と次席検事、裁判所は知らん顔?
なぜ、本部長、検事総長最高裁長官が謝らない?反省してない証拠かな?

思うに、罰を加える組織がないんでしょう。
また、大企業以上に組織がガチッとしていてるのだろう。
ま、本部長はお飾りだから、実務のトップが謝罪してるのは、妥当かなとも思うけど。

出勤、3時間前、整理が付いてないが、ご一読を。