今日、夢としている放浪の旅をしているだろうと思われる旅行者に職場で出会った。
車が隣に止まり、助手席の窓があき、運転席の男性が話しかけてきた。
最初の言葉は、「ここは泊まれますか」だった。
回答は、「泊まれません」と簡潔な答え。
「近くにビジネスホテルはありませんか」と繋いできた。
頭が空回りし、思い出せない、無い筈はないのだ。だって、原研があるのだから、清潔なホテル
があるはずなのだが、思い浮かばない。
私と同じ年ぐらいで、私と同じ様にこぎれいな人、ナンバーを見ると千葉。
数年前、北習志野に一年近く住んでいたので、無碍にも扱えない。
少し、ほんの少しだが、雑談をすると、昨晩は銚子に泊まったとのこと、その前もどこかに泊まった
様だが、覚えていない。理由はうらやましさで頭がパンパンになったのです。
団塊の世代で余裕のある人はこういう旅にでるのだ、それも一人旅、
カウンターでおばちゃんといっても、私よりはるかに高給取りに宿の紹介をお願いした。
申し訳ないが、定時データを収集中で手が離せないのだ。
私が出した条件「安くて、こぎれいで、飯がおいしい所」が難題過ぎたのか、なかなかない。
放浪者に付近を知っているかと聞いても、それは無理、知ってるはずがない。
ここでタイムアップ、おばちゃんに任せて、カウンターを去った。
これだけのことだが、後は仕事にならず、放浪の旅への出立に思いをはせる。
ロマンなんだ。