HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

命拾いした痴呆愛犬

主治医から痴呆でもう直りません、6種ワクチン注射してないので預かれない、
ワクチン注射すると死ぬかも知れませんと宣告され、眠り薬(正式な名前ではない)
を服用させていた柴系雑種の17歳に為った愛犬、薬を飲んでいても夜中の
オシッコに2回起き、騒ぐので、室外へ毎夜連れ出していたが、さすがに疲れ、
さらには、今度の連休、娘の結婚式のため、家族全員不在となる事態があり、
ペットホテル、入院先をそれはもう真面目に探していたが、今日やっと見つかった。
夫婦の結論は、今日見つからなければ、安楽死でもさせようとなっていたが、
二本目の電話でヒットした。こういう感じの電話
「17歳の老犬、預かって欲しいのですが」
《元気ですか》
「元気ですが、よぼよぼです」
《ワクチン注射してますか》
「昔はしてましたが、今はしてません」
《登録してないのですか》
「登録はしてますが、ワクチンは注射してません」
狂犬病の注射してないと登録できないですよ》
狂犬病は毎年注射してますが、6種混合ワクチンは注射してません」
《混合ワクチン注射してなくてもかまいません》
《体重はどのぐらいありますか》
「5kgぐらいです」
《室内で飼っているのですか》
「室外で飼ってましたが、調子が悪そうなので今は室内で飼ってます」
《ゲージは慣れてますか》
「ゲージに入れたことありません、室内で放し飼いです、殆ど寝てます」
《先生と相談しますので、待ってください》
《先生が診察してから決めたいとの事です、来院ください》
「すぐお伺いします」
今までの電話では、6種混合ワクチンは注射してませんで全ておわり。
今回は違う、朝ごはんをタップリ食べて、寝ている犬を起こし、散歩に連れ出し、
排泄をさせ、眼をぱっりりさめさせたあと、夫婦で病院を訪問。
首に聴診器を掛けたおばちゃんがでてきて、
《ここに住所と名前を書いてください》
「はい」
書き終えたあと、診察室空なのに、いつまでも診察始まらない
犬はロビーを尻尾をたれたまま元気に歩き回るが、全く静か、緊張してる?。
フロントから首に聴診器を掛けた先ほどのおばちゃんがずーと覗いてたが、
ロビーに出てきて、犬の前にしゃがみ、手をだした所、我が愛犬はその手を
ぺろぺろとなめた。偉い。この瞬間、愛犬は命拾いした。
《○○さん、診察室に入ってください》
入って驚いた、獣医は先ほどの聴診器を掛けた先ほどのおばちゃん
院長名は男とおぼしき名、男と思い込んでいた。おばちゃんは看護婦
さんかその手の方と認識してたので、目が点になった。第一声は
《元気そうですねえ、動けないのかと思いました》
「うろきょろして、ぎゃーすかピースカ言って煩くて困ってます」
「混合ワクチン注射してませんが、いいんですか」
《構いませんが、他から病気を貰う恐れがありますが、それでもいいですか》
「いいんです」
以上でホテルの予約終了。犬はなんとなくすごく元気、こちらもほっとした。
帰りの車の中の会話
「連休中はこれできまったけど、仕事のときどうしますか」と女房
「昼間だけ預かってもらえば?」と旦那
「夜も大変なのよ」
「週、3日ぐらい預けても、月に4万ぐらい、値引きしてもらえるかも」
これで私の稼ぎ19万の4分の1の使い道が決定