規制緩和をして経済を発展させると云う手法は破綻した事に早く気づく事がデフレ脱却の処方箋だ。
以前、朝まで生テレビで掘エモンが中国より安い物が入ってきている状態でどうして物価下落を防げるかと発言
したが、まさにその通りだろう。
それに対して付加価値をつけて云々と発言した出演者(勝間さんだと思う)がおられたが、付加価値をつけ、それを
買う方が大勢にならなければ対策にはならない。ということは、中国製が売れなくなるということだが、そんな事
は考えられないのが常識だろう。
タクシー料金もそうだが、規制緩和で料金は下がったが、運転士が生活しにくくなったし、それで彼らの購買力が
落ちてしまったし、彼らが不景気だ不景気だと公言するので、そういう話が、マインドが伝播していく。
航空料金も上海まで、茨城空港発の一部だろうが、往復で4000円でいける時が来るらしい。
これってどう考えても異常だろう。
一言で言うと過剰競争、これを規制緩和が引き起こしているのだ。
こういう背景の中で、日銀がいくらお金を市場に流しても、景気に反映される事なく、企業の内部保留として溜まって
いくだけだ。
たとえば、企業が100円、銀行他から借り、それを元手に110円で物を売ろうとしたが、激しい市場競争で105円
でしか売れない、これでも5円は儲かっているので、その5円で次の何かを作ろうという気分が起きないのでは
ないか。5円をタンス貯金するのもあほらしいので、それで国債をかったり、預金してしまうのだ、きっと。
お金がまわそうと思っても回らないということだ。
考え方は
私の退職金と同じで、定期預金も普通預金も金利がほとんど変わらないので、普通預金のままでもう5年経過し
ている、これと同じマインド、アホラシイだ。
規制緩和しなければいけない所もあるが、規制しなければいけない、規制したくてもできない所もあると思うが、
これこそ公開の席で事業仕分けするべきなのだろう。
農産物の輸入禁止、できたら日本農業にバブルがくる。
衣料品の輸入制限、できるとユニクロはつぶれるが、日本の縫製業界は好況に沸く。
航空料金の二重化、昔、航空券を日本で買うとべらぼうに高かったが、外国で買うと安かったという制度だ。
家具も高い関税、ニトリがつぶれるか、、、、!?。
世界的競争が起こっている現在、規制緩和と強化を上手く制御しないとデフレは収まらない、収まるのは
輸出国が経済発展し、輸入国と同じ程度の価格になった時には収まるが、それまでは待てないだろう。
故に、適切な規制強化が必要なのだ。