HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

国際緊急援助隊の派遣に関する法律

国際緊急援助隊の派遣に関する法律」により自衛隊がテントを中国に運ぶのはいかがなもの

かと思う。

法で定めた任務として、

第二条 に、 国際緊急援助隊は、前条に規定する災害に係る次に掲げる活動

(以下「国際緊急援助活動」という。)を行うことを任務とする。

一  救助活動
二  医療活動(防疫活動を含む。)
三  前二号に掲げるもののほか、災害応急対策及び災害復旧のための活動

とあるが、一、二でないのは明らかで、三の災害応急対策にこじつけるとすれば、

テントを輸送し、設営するなら災害応急対策として捉えても問題ないとも推測できるのだが、

テントを輸送する事が災害応急対策として位置づけられてよいものだろうか疑問だ。

緊急時だから何でもありだという事も理解するが、緊急時だからといって何をしても許される

という事ではない、緊急時という用語が曖昧なのだ。

例えば、パンデミが発生し、我が国にも波及して来た時は、正に緊急時、何でもありだ。

自国内、他国に対してもだ。人権抑制(侵害)、財産の凍結(没収)、報道規制等々だ。

「医療費の増大は一時的な現象」で5000万人がパンデミで死ぬかもしれないという事を書いたが

5000万人の中に入りたくないので、何でもどうぞという発想なのだ。

この時代、死より、人権抑制(侵害)が嫌だという人がいてもおかしくはないのだが、扱いに困る。

そういう方が隣にいて、インフルエンザに罹り、隔離されのが嫌だ、家宅を消毒されるのが嫌だと

言っている間にこちらが感染してしまえば、どうしてくれるのだということだ。

今回は上記例とは全く違う上に、自衛隊でないと出来ないことでもないし、反日感情もある国だ。

慎重であった政府に感謝するが、それ以上に中国のブログ投稿者に感謝したい気持ちだ。

ここで、はっきりさせておかなければ為らないのは、自衛隊を極力国外にだすなというのが私

の意見であるし、立場なのだ。

自衛隊を極力国外へだして活躍させてあげたいという気持ちもあるのだが、その慣れが不始末を

呼ぶと想像しているからだ。その不始末とは日本人の救出を目的に外国で武力行使を伴う危険の

ある行動に進んでしまうと思うからだ。

イラクに派遣されていた陸上自衛隊が、武装勢力に捉えられた日本人を現地指揮官の独断的判断

で救出に向かうことは与えられた任務外ではあるだろうが、その行為を日本人としては責められな

いだろうし、救出の機会が高ければ高いほど、その行為をしなかった指揮官は逆に責められる場合も

でてくるだろう。すると、次の指揮官はそういう場面にあうと必ず出動する。
 
それが、心理だ。
 
ここで一線を越えてしまい、後戻りが難しくなってしまう、既成事実ということだ。