営業開始真近に、厨房の水が濁っているとの連絡が館長より入る。
びっくりして、厨房へすっとんで行くと、全員渋い顔でにらみつけるが、原因が突然の水道工事なので
何ともいたし方がないが、板長の顔が笑っているので、一安心する。
浴室へも行くと、シャワー、水風呂が濁っていると浴室係が騒いでいる。
どうしようか悩んでいる所に、館長が来て、入れ替えられないかというので、時間的に無理という。
その後、支配人が来て、臨時休館だというのだ。
支配人が館長に許可を貰おうとしているのだ。
それを聞いていたぺーぺの自分が、水道水が濁っているだけで休館はオーバーだと言ってしまう。
館長が、濁っていても大丈夫かと不安そうな顔できくので、
真顔で、周辺の住民もこの水を飲んでいるのでしょうと分ったようで分らない返事をする。
これで営業は決まったのだが、支配人が客に怒られるのは俺だと不満ぶーぶーだ。
臨時休館にしても、常連さんは、強引に入浴してしまう、またそれを認めるような所があるのだ。
何故、入浴させないと社長に電話するのは確実なので、注意を促して、料金を取って入れるのが
正解なのだ。
結局の所、文句をいう客もなく、粛々と入浴して帰っていったのだ。
しかし、どうしようもない、水道工事は。
館長が水道局に文句を言ったのだろうか、野外スピーカーが何度もご理解をと放送していた。
人間、履歴書と年で判断してはいけないと思うのだが、堂々としすぎているのだろうか。