HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

暇つぶし2

暇つぶし2

7/27(金)発行の産経新聞を読んでいると、またまた面白い記事が一面にあった。

タイトルは、何たる選挙戦4というもので、櫻井よし子氏が書いたものだが、意見が違うので、

反論を原本をベースに花火の音を聞きながら書いた。

時間の経過が早く、疲れない勤務日であった。

以下は反論だが、そっくりな文章が多いのが、難点だ。

首相は、長らく続いてきた官僚主導の政治を政治家に取りもどすという余りにも当たり前だが、

難しい政策を実行しようとした。

その一つが、先の国会で成立した何も変わらないと思われる公務員制度改革関連法である。

また、集団的自衛権の行使についても、これまでは内閣法制局解釈改憲によって、自由に

憲法解釈を変更するという方法では満足できずに、憲法自体を見直す検討を始めた。

多くの知識人やメディアは首相に「ネオコン的」「強権的」「右翼的」等といった出来すぎた

レッテルを張る。だが、改正教育基本法国民投票法といったもっとよく議論をした方がよい

法律や、これまでの政権が拒否してきた中国残留日本人孤児の国家賠償訴訟で和解したり、

薬害肝炎訴訟で和解の意思を示すなど、「政治判断」で「優しさ」を感じさせる演出も実行して

いる。こうした人気取り政策が参院選挙で争点にならないのは当然である。

年金問題は国民の国家への信頼を裏切ったという意味で万死に値する。

今回選ばれる参院議員の任期は6年である。衆議院で圧倒的多数を持っている内に憲法

論議を重要なテーマにしたいだろう。

そうした総論的論点を抜きにして、年金制度などの非常に具体的問題で参議院議員を選ぶ

のは、余りにも当然すぎることだ。

年金問題、前農水相の事務所経費を発端とする自殺、果てはその後任の大臣の説明困難な

事務所経費問題といった誰にも不正と分る事柄で選挙ムードができてしまっている。

安部政権は信頼にならないという空気が蔓延し、信頼できない政治家とは議論が出来ないと

いうムードになっている。

この様な明快な形で首相が批判される要因は人事の拙さ、決断力の不足と判断の上滑り

であろう。前首相も人脈が偏り、「冷たい人」「誑かしの巧い人」「恥じらいのない人」と思ったが

現首相はそれとは少し違い、「中途半端な人」なのかも知れない。

首相の人事力と決断力の不足が、閣僚の不祥事などを引き起こし、本来は政策、法案を

通して評価されるべき実績が、人事力という形で評価されている。

首相が選挙後に政権を維持するのであれば、協力な影武者を置くことが必要だ。

首相と価値観を共有し、決して裏切ったりせず、世の中のことがより分る人材を脇に置かなけ

ればならない。はっきり云って、今のままの人事力と判断力では政権を続けてはならない。

どんなによい理想を持っていても、それを的確に表現し、要所要所に上手に、清潔で能力の

ある人材を配置し、彼等を使いこなせなければ、それを実現するのは無理である。

参院選で年金に議論が集中しているのは、国民にとっては裏切りとも思えると共に、対立

政党が選挙戦の争点に年金問題を設定し、それを朝日新聞をはじめとする多くのメディアが

正しく伝えた故である。しかし、首相も自民党憲法改正ではなく年金を最大の争点にせざる

を得なかった。それほど国民は怒ったのである。

6年の任期で解散のない参議院議員を選ぶ選挙では、外交や安全保障など、世界情勢に

よって変化する問題ではなく、国家100年の計に関わる問題で選挙を戦うのは立派な覚悟

である。

年金を争点にしたのは、首相の賢明さの反映ではないか。

ただ、選挙に負けては何にもならぬ。

首相には頑固な価値観を貫くことが政治的な強さに繋がる場合もあるが、道を誤ることも

あるという事を認識して欲しい。

例えば、北朝鮮は首相の失脚を願っているらしいが、それは安部政権が歴代政権で唯一、

北朝鮮に冷たい政権だというようにも取れるが、逆に交渉相手にならないと考えているから

かも知れない。対北政策が政策が揺らがなかったからこそ、ようやく金正日政権から軽んじ

られない政権、又は相手にされない政権になったことを忘れてはならない。

どちたが正しい判断かは、これから明瞭になってくる。

これらも含めて、有権者が首相の実績を総合的に正当に判断して、それでも信頼できない

任せられないとするのであれば、首相は甘んじて受け、退陣するしかない。

しかし、閣僚の不祥事や年金問題だけをみて、投票するのは、虫のついている野菜を買う

のと同じ勇気が必要なのかも知れない。

私は、政権が交代して欲しいと考えるが、大事なには理念、価値観や憲法議論による新しい

国家像の確立を目指すといった考えが正当なものならば継続されることが望ましい。

政権交代が望ましいと思いつつも、まだ52歳なのだから、政権にしがみつき、強靭な精神

力があるならば、売りの再チャレンジを四面楚歌の中で実行してみせる度量を願う。

以上が、かなり文章に無理があるようだが、一応の反論だ。

しかし、彼女がこれほどの自民党支持者であるとは知らなかったし、議員の選出に首相の

方針に重きをおいているとは驚きだ。

確かに、メディアによくでるには体制派でなければ難しいだろうが、体制内造反派なのだろう。

愛妻が選挙に行こうと待っているが、文章が一応書き上げるまで、待ってもらっている。

彼女には今回は民主党に投票しろと強く言ったが、確認が出来ない。

因みに、従来、私は自民党、彼女の言を信じれば共産党なのだが、死票にするなと指示した

が、考えを理解したかなと疑う。