HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

CO2は汚染物質というアメリカの判決

CO2は汚染物質というアメリカの最高裁判決があるという朝日新聞の報道を見て、温暖化という

キーワードが頭を過ぎった。そこで、太陽フレア△温暖化△影響で検索すると、面白いホーム

ページに行き当たった。

地球温暖化は人類の責任か」という題目で、James P. Collman著作物の要約らしい。

要約の妥当性も著者がどんな方なのかも知らないが、なるほどと思っう内容だ。

原本を読んでみたいが、多分、英文だろうから気が重いし、容易に入手可能かなとも思う。

著者によれば、重要な温室効果ガスは

水蒸気、二酸化炭素、メタン、フレオン、笑気(亜酸化窒素)、六フッ化硫黄等だそうだ。

以下は殆ど転記だが、短くする為に趣旨が変わった点があるかも知れないことに注意要。

水蒸気の記載は、

空気中の水蒸気量は0.4%ほど存在し、温室効果の97%以上は水蒸気だとする説もある。

湖や海から水が蒸発するとき、その気化熱によって地球は冷やされて、

また水蒸気が雲となると、太陽をさえぎることで地球を冷やす方向に働く。

一方で、水蒸気は地球を温める、主要な温室効果ガスとしての一面を持つ。

雲による気温への影響は、地球温暖化を考える際にしばしば無視されている。

二酸化炭素の記載は、

1億年の昔には、二酸化炭素濃度は1000ppmを越えていたといわれるが、

産業革命以前には、280ppm付近を推移、1998年の二酸化炭素は約360ppmになっている。

人間/人が排出する二酸化炭素量を世界平均で考えると、およそ1トン/年である。

アメリカ合衆国だと世界平均の5倍である。

自然、人為、全ての発生源を合わせると、排出される二酸化炭素は197ギガトン/年だという。

化石燃料の燃焼によるものは5ギガトン/年、全体の2~3%だ。

温海水は冷海水よりも二酸化炭素を吸収しにくい。

地球が放射する赤外線のうち、二酸化炭素が吸収する波長領域では、現在大気中に存在する

量の二酸化炭素によって、既にほとんど吸収されてしまっているらしい。

二酸化炭素温室効果は既に限界近くまで発揮されているということだ。

大気中の二酸化炭素が大量に増加しても、赤外線の吸収量がそう増えないと予想される。

メタンについては、

大気中のメタン濃度は3万年近くほぼ一定だったが、17世紀終わりごろから増加し始めた。

過去200年のうちに二倍になっている。

大気に占めるメタンの量は二酸化炭素の200分の1程度しかないが、

赤外線のエネルギーを吸収する能力が二酸化炭素の20倍から25倍ある。

水蒸気を除外すると、メタンは温室効果のおよそ18%を担っているという。

メタンが大気中に存在しつづける期間は平均10年ほどに過ぎないから、メタンの放出を削減すれ

ば、地球における濃度は速やかに減少する。

ロシアのガスパイプラインとガス井戸からは、概算で年間3500万トンが大気中に漏れ出している。

シロアリもメタンの大発生元であり、大気中のメタンの20%がシロアリによるものである。

人間は300~2000ml/日/人を排出している。

フレオン(フロンの事?)については、

非常に安定なガスであり、1分子あたり、二酸化炭素の1万倍の効率で赤外線放射を吸収する。

大気中に残留する期間はメタンの10倍ほど長いので、持続性においても二酸化炭素以上の

温室効果ガスである。

笑気(亜酸化窒素)、六フッ化硫黄等は転記を省略。

最後に、温室効果以外の要因として、

もう一つ疑われるのが太陽そのものだ。約11年という、太陽黒点とフレアの周期リズムが、

現在の地球温暖化の主因である可能性がある。

太陽は黒点が最も多くなったときに最も明るくなり、地球に与える熱も最大になる。

地球温暖化太陽黒点の周期に関連しているとする見方は、温室効果ガスこそが最も問題

だと主張する環境活動家たちから強い批判を浴びている。

地球温暖化に影響を与える要因として、太陽黒点と関係するものがいくつか考えられている。

紫外線量の増加によるオゾン生成の活性化、太陽風によって宇宙線がさえぎられる等だ。

1650年から1700年ごろにかけて、太陽黒点の数が急激に減少したことがあった。

この時期は、「マウンダー極小期(Maunder minimum)」という名で知られ、当時ヨーロッパは厳寒に

見舞われたという記録が残されている。

グリーンランドの氷を調べた結果、温暖化傾向にあった地球に、急激な寒冷化が起こった記録がある。

急激な温度変化を起こす要因は、熱を運びながら地球上を循環する海流にある。

海流の流れ方は海水の相対的な塩分濃度によって影響を受ける。

塩分の多い水は重いので底に沈む傾向があるからだ。

海流は、地球の気候に影響を与える。

過去32000年以上にわたり、広範囲での気象変化が大体1500年ごとに定期的に起こっている。

32000年というのは、放射性炭素年代測定法により沈殿物の年代を特定できる範囲である。

自然がもたらす定期的な気温変動については、まだよく分かっていないが、

現在の地球温暖化温室効果をめぐる科学的な議論に重要な疑問を投げかける。

ここ一世紀のうちに、工業的に排出されたガスが大気中で熱を吸収したことにより、

どれほどの温度上昇が引き起こされたのだろうか。

前回の氷河時代は1万2千年昔に終わったが、当時の海面は今より100メートルほど低かった。

海面が下がると、メタンハイドレートにかかる水圧が減るため、溶けて大量のメタンを放出し、

放出されたメタンは温室効果によって、気候を温暖な方向に動かしたのかもしれない。

海が二酸化炭素を大気から取り去る速度は温度によって変化する。

雲の影響や、海中の小さな藻類による二酸化炭素の吸収も、数多の要因の二つに過ぎない。

5000以上ある測候所の観測によると、1950年から1993年までの間、昼間よりも夜間において

温暖化が進んでいることが分かった。

雲の量だと考えれば、説明がつく。雲は、昼間の気温を下げ、夜間の気温を上げるからだ。

1997年までに、ほとんどの科学者が温室効果による地球気温の上昇が存在することを認めた。

変化が存在し、問題になるとしても、安価に採用できるその場しのぎの対策は存在しない。

この問題において、矛盾する要因を考慮に入れて、多くの方程式を立てることが

必要になるために困難なのであり、コンピュータの性能ではない。

最も困難なのが、温度の上昇と共に増加する大気中の水蒸気をどのように扱うかである。

水蒸気は温室効果ガスだから、増加すれば温室効果による温暖化が推進されると考えられるが、

水蒸気による雲の発生が太陽をさえぎり、逆の効果を生み出す(夜は除いて)とも考えられる。

温室効果の計算は、正にも負にも働く自然界のフィードバック機能によって、さらに複雑になる。

雲の発生は、地表を温める太陽光の量を減らし、温かかった地域が冷やされることになる。

自動的に自身を抑制する負のフィードバックの例である。逆に正のフィードバックは

例えば太陽光が浮氷の割れ目を通して海水を照らしたときに起こる。

温室効果ガス排出量削減の手段には、問題を含んだものも存在する。

セメント工場は年間に地球で発生する二酸化炭素のおよそ7%を作り出しているとされる、

1トンのセメントを作ると1トンの二酸化炭素が出る。

セメント工業による二酸化炭素の年間発生量は全体の10%に達すると見られている。

EUは、二酸化炭素削減を狙ってエネルギー税の導入を提唱しているが、政治的な理由から

セメント工業は対象から除外されている。

日本は京都議定書の目標達成に向け、セメント生産を止めて、台湾に作らせるつもりである。

台湾はセメントを作るための燃料に古いゴムタイヤを使うが、大気汚染と二酸化炭素発生を

を理由に国内でタイヤを燃やしたがらないアメリカから持ち込まれたものである。

地球温暖化を世界的な危機だと熱心に信じている人がいる一方で、この問題が人間のせいでは

ないと考えている人もいる。

どのように考えているにせよ、基盤とする科学的根拠は不確かなものに過ぎない。

複雑すぎて、まだ完全に解明されていないからだ。

温室効果問題が人間のせいだとして、経済を混乱させること無く対策を講じることができるだろうか。

よりエネルギー効率のいいものを選択しようと努力するくらいしかできないのかもしれない。

主要なエネルギー源として、二酸化炭素の排出を伴わないものには、水力と原子力がある。

だが、これらはこれらなりに、問題をはらんでいる。

以上は「地球温暖化は人類の責任か」という題目の内容を勝ってに要約したものだ。

以下は私の意見。

この考えは私の思いとほぼ合致している。

様は、コンピューターでシミュレートするに必要な地球温暖化のために必要なモデル化が非常

に複雑で難しいということだろう。

測候所は5000以上あるらしいが、地球規模の方程式を水面から大気圏までをメッシュで

区切り、三次元計算するには、データ点数が少なすぎると感じる。

例えば、太平洋上にはハワイ、グアムぐらいだとすると、どんな仮定があるのだろうと思う。

更に、山や谷を大気阻害点、大きな湖や河川を熱吸収点、熱源点として都市や発電所等を入力

しなければ、解けないだろう。

昔の仕事の感覚でいえば、3群3次元の方程式で詳細解を求め、それに合うように、1群1次元

の方程式を調整するが、温暖化のそれは、いきなり簡略モデルで計算しているように感じる。

当然、実験等できないだろうから、砂上の楼閣のようにも思う。

CO2やメタンを減らす活動に反対ではないが、真の原因を隠すようなものでは合ってはならない。

モデルもいい加減な所は必ずある。いい例が、耐震偽造計算、使うモデルを帰ると、違う結果が

でたという報道を新聞でみた。多分、使い方を間違うか、パラメータの入力仕様が違うのだろうが、

そういうものなのだ。使い勝手がいいものではないので、計算違いということは良くある。

絶対的に真という解があれば、気付くが、ないとそのままになってしまう。

抗がん剤のようなもの?効く人には効き、効かない人には効かない。

投薬してみて初めて分かるような。