いやー本当に参った。昨日は。
朝、出勤すると、壁にメモが貼ってあった。内容は「・・・・・・・おかしい感じがするので、
循環ポンプを運転にして帰ります。・・・・・・・・」
当然、制御盤へ飛んで行くと、浴槽温度が68度を示す温度制御器があった。
ボイラーを停止しているので、あり得ない温度だが、一応、浴室へ行き、付属の温度計
を見ると35度程度、手を入れてもぬるい、隣の浴槽水と同じ程度の温度。
ここで、制御盤で電源を一旦切り、再起動するが、温度は変わらず、ならば、水をいれて
温度計の計測端を冷やせはどうかと思い、水を注入するが、変化なし。
この時点でサーチコイルまたは、温度制御装置が故障したと判断し、部長へ応援依頼。
なんとなれば、サーチコイルの取替え、制御装置交換を自分で出来ないので、ギブアップ。
館長へ連絡するかどうか、迷ったが、部長判断に任そうと決断。
眠そうな顔で応援に来た部長、制御盤をみるなり、サーチコイルの故障だと判断し、
信号線ケーブルを外し、温度制御装置がエラー表示されることを確認すると、
サーチコイルを交換するので、古いものがあるので、探せという指示を出す。
キャビネットにあるサーチコイルを見つけ、渡すが、これでは営業時間に間に合わない
という思いがわきあがり、「信号線の接触不良でないですか?、もう一度、セットしなおして
みたらどうでしょう?」と提案。部長も「そうだな」。
再セットすると温度が68度より下がり始め、このまま様子を見ようとなったが、不安で盤の
前をはなれずにいると、二分もすると再び温度が上昇しだした。
ここで、部長、循環ポンプを止めるが、温度が上がらず、おかしいと気づき、濾過器へ
すとんで行き、弁の状態をチェック。
排水弁は閉、注入弁も閉、濾過器入口弁は開、ようは、濾過器に水が注入される状態で
ない弁位置で循環ポンプを一晩運転。ポンプ壊れなくてよかった。
訓練のため、こういう状況、状態を作り出し、提供されたと考えると合点もいくが、
お客の装置を壊してしまい、営業休止に追い込まれる可能性があるが、考えがそこまで
及ばないのかな。
60歳以上の人を使う場合は、こういうポカというか、信じられない事象を覚悟する
必要があるのかも。特に正式な訓練を受けていない方を使う場合には。
因みに彼は色々国家資格を持っているが、ペーパードライバーであることは確実。
壁のメモ、私なら「・・・・・・・温度高が点灯し消灯しない。おかしいが夜分なので
原因追求をせずに帰ります。朝、対応をお願いします。・・・・・・・・」
決して、循環ポンプを運転にして帰りますとは書かない。ポンプ運転するという
事は水が循環しているということを暗示しますから・・・・・・。