HIGASHIMURATA’s blog

東村田昭の備忘録

沈滞中の頭脳、活動せず、今後もしないか?

以下の論文を書いたが、内容がプアーなので、応募を止めた。
大プロジェクトを推進するに適任者と自負するが、何分、二年以上本当に遊ん
でいたので頭の中が空白だらけ、情報過疎、粘り強さの喪失等々、身の程を知った。
特に、女房が読んで分かるとのこと、痛い一言だった。

テーマ「県CIOの任務とその推進戦略」
県、市町村単位でのIT機器の導入は過不足はあってもほぼ全国的に終了した。
IT構築のハード部分がほぼ終わり、仮ソフトにてシステム運用の段階と捉える。
今後は導入したハードを有効且つ効果的に使いこなす為の仮ソフトの充実度向上と
特徴のあるソフト開発が全国的規模で起こると予想される。基本計画は議会
等の承認を受け既に策定され、「県IT戦略推進指針」として公表されたものであろうか。
利用者のニーズ等の調査終了とすると、今後、やるべき作業は概念設計、基本設計、
機能設計、処理仕様、インターフェイス設計、性能設計、テスト設計であり、これらの
業務は前記指針に示された下記の5項目について行わねばならぬ。
(1)快適な県民生活を実現する為のITの利活用
(2)安全、安心な県民生活を実現する為のIT利活用
(3)ITの利活用による地域産業の活性化
(4)電子自治体の推進
(5)IT教育の充実
上記の5項目のポイントは、情報を受取る大多数のターゲットは誰かをまず判断しなければ
ならない。
例えば、約300万の県民の分類の仕方には色々あるが、(1)と(4)のターゲットに年齢
を基準と考えると、70代以上の方にPCを使え、覚えて下さいといっても無理だ、60代では
どうか、50代の現役の方はどうだろう、現役でもPCと全く縁のない業務をやっておられる方、
専業主婦の方はPC操作と当該機能操作を覚えられるだろうか?。
IT弱者といわれる方々を切り捨てるのか否か、
70代でもIT強者もどきの方もおられる、強者側から見ると、弱者用のシステムは
使い勝手が非常に悪い。一言で言えばエキスパート用システムかジュニア用システムか、
利用者によって切り替えるか等の判断が必要となり、マーケティングが必要になる。
少数の方が使うシステム、これは売れない製品に相当、作っても致し方がないだろう。
よい例が携帯電話、多機能なものよりシニアー用のものが大変売れていると聞く。
比較的容易に推進できのが、(5)の教育現場でのIT教育の推進、問題があるのは進学校
等での教育、教育用に導入したPCが使われないままになっている現実がある。
情報化を進めるにあたっての最大の課題は現在、必要を感じていない方々への啓蒙と教育。
(2)については原子力分野で育ったせいか、ブロードバンドの拡大に疑念を持つ。
具体的には停電時にFTTH、CATVは使えない、
辛うじてADSLが使えるが、PC自体が使えない可能性がある。
また地震、台風、広域なトラブル発生時には電話回線が繋がらないことは自明。
緊急時に機能を発揮しないシステムでは困るが、しかし当面は日常的なレベルのシステム
を立上げる必要がある。
新しい機能等については科学技術コーディネータ等と方向性を調整する必要がある。
また、医療関係の情報は県民が非常に欲している情報だが、その情報の中身には医者なら
なんでもよいという場合を除くと役立たないケースが多い。
(3)の活性化についても裾野をどこまで広げ
るか、従業員が10数名程度の現業を主体としている企業をどう取込むかが課題、観光につい
ても駅の道にある観光ディスプレイが殆ど停止状態にあることを承知しているだろうか?、
現状把握が緊急課題である。
(4)の電子自治体については、県が独自性を求めているように、
各市町村も同じ傾向にある、市町村議会の意向もあるだろうが、ベクトルを合わすことは
各部門の協力があれば、利用者の質もほぼ均一、教育も容易なため上記5項目になかで一番
進捗すると思われるが、地域を越えての広域化には強い指導力を発揮する必要がある。
これは県でないと出来ない。
 これらのことを念頭に概念計画や設計を閾値を明確にしながら、指針を遵守しつつ、
全体を調整するのがCIOの責務である。
 これらの責務を遂行するには、情報処理の知識よりも、大型システムを纏めた経験と能力、
当該業務への知識、行政官、経営者から技術者、研究者、地域代表の県民等との交渉力、
能力等が強く要求される。これらのことを包括的に処理するのが私の任務であり戦略である。