26日発行の産経新聞記事の中で、豊田社長が予期しない加速は
①電子スロットル制御システムの異常
②車の使い方の間違い
③車の構造
④部品の構造
という4つの要因があり、電子装置は少しでも異常があると燃料供給を止める仕組みで、
内部テストの結果、誤動作は見つかっていない、設計上の問題はないと確信していると
社長が証言した。
しかし、車というシステム品を製造・販売している会社の社長としては、どうかと思う。
多分、電子スロットル制御システムに設計上の問題はないという趣旨の発言だろうと推測す
るが、経年劣化によるトラブルでないならば、それは設計上の不具合、
不具合は云いすぎとしても、設計上の考察不足、分かっていたら手抜き、安全性より
コスト優先、案外、そういうケースは発生しないという設計上の仮定にあるかも知れない。
例えば、議員の質問でもあったブレーキとアクセルを同時に踏むという状況の見逃しだ。
オートマ車で、アクセルを右足、ブレーキを左足で操作する人が居るとそういうケースが
発生するが、これを②車の使い方の間違いとするのは間違いだろう。
実は、私も初めてオートマ車を運転した時、両足を使いうまく行かなかった経験があり、
オートマの運転は難しいと娘に伝えた所、オートマは右足だけで運転すると指導されたのだ。
本当の所は、どうなのだろう、オートマは右足だけで運転、いやいや左右の足で運転!?。
基本的な疑問だ。
話を元に戻して、
物造りには、歩留まりという事はあるし、見逃しもあるが、これらを究極的に避けるのも設計。
100%が無理なのは自明だが、これを99%、いや、99.1%にするのが企業の責任で、
確かに価格との調整もあるのだが、これの両立を追及していたのが、日本企業だろう。
以前、よく言われていたが、日本人は効差を最小にするようにするが、アメリカ人は効差の中に
あれば合格としてしまうという文化の違いがある。
こういう文化の違いが、今回の問題に結びついていないのか。
具体的には、効差10と図面に書かれていると、日本人は1まで加工や調整するが、外国では
10で止めてしまう。すると、見かけの設計上の安全率(?)は100だが、片一方は
安全率が110まで上がり、非常に長持ちしたりする。こういう目に見えない所で、日本の品質は
確保されていたのではないかと思うのだ。
当然、そういう特質がある国では、その効差を1としなければならないのだが、それではコスト
が上がるので、同一図面で処理したのではないかと疑ってしまう。
最近、ブログか何かで、トヨタも高級車は高級部品で、一般車は一般部品で車を造るというのを
読んだが、いきなりこういう事をする分けがないので、試行していたのだろう。
その試行結果がこの惨劇でない事を熱望するが、熱望は外れているのだろう。
当初書きたかたったことより、外れてきたので、再び元に戻すと
④部品の構造とは何だろう。
ここで言う部品とは電子スロットル制御システムのことなのか、それを構成している
コンポーネントなのか、様は、抵抗、コンデンサー、ICチップ、センサー等か、、、何なんだろう。
電子スロットル制御システムはこれらの部品で構成されているのは皆さん承知だろう。
一歩踏み込んで、抵抗にもグレードが色々あるし、素材も違う、これらの事を指しているのだろうか。
当然、それらの部品にも不良品モドキは混ざりこんでいる。
この不良品モドキは性質が悪く、時々、誤動作するのだ。故に、なかなか見つけられない。
これが工場出荷時の検査見逃しに繋がるのだが、仕方ないといえば、仕方ない。
これを捕まえるには、感性か偶然しかない、普通は見逃してしまう。
③車の構造とななんだろう。
アクセルぺタルの種類、ブレーキぺタルの種類、またはそれらの間隔、何なんだろう。
電子制御装置が据え付けられている場所と、プレーヤーまでの距離とか、その種類とか
何だろう。車のサイズ、車のグレード、、、、何なんだろう。
考えられるのは、電子スロットル制御システムへの信号を送るセンサーの種類と場所の違い。
これを”車の構造”と称したならば、トヨタは推定原因を掴んでいるのかも知れない。
公聴会の議員も新聞も何故、追及しないのだろう。
”①電子スロットル制御システムの異常”の異常は掴み難い。
設計不良でもシーケンス不良なら見つけられるが、そんなミスをするとも思えないし、万一そうだと
もっともっとトラブルは多発している。
例えば、制御システムとセンサーの間の信号線に問題があると、見つけるのは難しい。
特に信号線の傷や劣化。
また、その信号線の近くにユーザーが何かの機器を追加していたら、ますます困難になる。
だって、修理や検査に出す時、それらを外してしまうからだ。
我が家の地上ディジタルテレビ、掃除機を動かすと画面に信号劣化の警告が出るし、
電子レンジを動かすと画面が乱れるし、ヘッドホーンの音は途切れ途切れになる。
アンテナとのケーブルも一部同軸ケーブルでないので、そちらの画面は波打つことがある。
同じとは言わないが、再現試験は、難しいだろう。
トヨタさん、どうだろう、電子スロットル制御システムの回路図公開と部品型式とメーカーの公開、
センサーの公開、及び、車のセンサー位置の公開、やったらどうだ。
丸裸になったらどうだ。
性能は盗まれたり真似されたりするが、品質は盗めないし、まねできないだろう。
本当に、品質が良いならばだ。
昔、セリカの暴走があったと思うが、それとの関係はないのだろうか。
オートコントロール装置の異常で、車が急発進。
原因は基板の不良、同じでないのか同じか。
同じ様なトラブルだと基板交換が必要になり、トヨタが隠すのも分かる、1000万台も交換する
と倒産するかも知れない。